Study and Learn ~学ぶ・身につける~
教育目標にある「21世紀が求める人間性豊かでグローバルな人材を創出する」ことを目指し、自修館ではネイティブ教員の授業も交えながら、コミュニケーション能力、論理力、他文化・多様性の理解度、実践的英会話力を様々な活動を通して高めています。自修館の英語教育においてのテーマは「Study and Learn」です。「Study」とは自主的に研究し、体系的に学ぶことであり、「Learn」とは学習・観察・経験を通して身につけることです。これら二つの視点を大切にしながら英語を「楽しく」「正しく」学ぶカリキュラムで、これからの時代に必要な力を6年間で身につけます。
全教室に配備されたプロジェクターと無線LAN、一人一台タブレット環境を活用し、映像・音声を多く取り入れながら、生徒が受け身にならず積極的に活動できる授業を目指しています。自修館が独自に開発したフラッシュカードのソフトを使った単語練習や、ネット環境を活用したクイズなど、生徒が視覚や聴覚をフル活用して英語を吸収できるよう様々な工夫をしています。
1年生から6年生まで週1時間の「AE(Active English)」という授業では、毎週ネイティブ教員と英語を学ぶことができます。サポートに日本人教員がつくので初めて英語を学ぶ1年生でも安心です。最初はパターンプラクティスを中心として日常英会話からはじめ、徐々にペアワーク、スピーチやプレゼンテーションなど発表の機会を増やしていき、6年生では入試に向けたリスニング問題にも取り組みます。また、英語検定に向けた面接練習や海外FWに向けた英会話練習、探究プレゼンコンテストに向けた原稿作成など幅広い活動を通して、4技能をバランスよく伸ばします。
自修館独自の基準を満たした帰国生などの英語力の高い生徒は、通常の授業とは別の授業(取り出し授業)に参加することができます。ネイティブ教員とのオールイングリッシュの活動を通して英語力の維持・向上を目指します。毎年10名程度の生徒が取り出し授業の対象となっています。
近年、英語の外部試験を活用できる大学入試が増えていますが、自修館では1年生から5年生までが全員年に1回、英語検定を受験します。1年生に5級を受験することからスタートし、前期課程修了時に3級、後期課程での2級取得を目標に取り組んでいます。授業内での対策はもちろん、放課後には英語検定のための特別講座を実施しています。学年を問わず同じ級取得を目指す生徒が集まり、士気を高めています。また、一次試験合格後もネイティブ教員や英語科教員で面接練習を実施し、最後まで合格に向けて指導を行います。この英語検定では聞く、読む、書く、の3技能に加え、面接やスピーキングテストを通じて話す技能の力を試すことができます。一方、自修館では英語検定の他にGTEC for Studentsも全員受験を実施しています。このテストでは、タブレット端末を利用したスピーキングテストを含め4技能それぞれのレベルを確認することができます。これらを活用し、よりバランスよく4技能を伸ばすことができるよう取り組んでいます。
1年生から3年生まで全員が参加する、英文を暗唱する大会です。1年生の課題文は物語とセリフがある物語調の「A Boy Who Cried Wolf」、2年生の課題文は同じ物語調で文字数が増えた「Greedy Dog」の暗唱に取り組みます。そして、3年生は生徒と同年代のスピーチである「Malala’s Speech」に取り組みます。英語の授業で発音を学んで練習、AE(Active English)の授業で全員の発表をネイティブ教員が聞き、クラス代表者を決定します。また、発音専門の教員による講座も設定されています。代表者は体育館1階のJホールで行われる本戦に出場し、各学年の成績優秀者が表彰されます。また、各学年の最優秀賞受賞者は私立中学校レシテーション大会に本校代表として参加することになります。全員が予選に参加するため、全員に活躍のチャンスがある行事です。放課後には外部講師による発音講座があり、レシテーション大会に向けた練習を行うとともに、スピーキング練習を行います。レシテーションコンテストを通して、よく聞き、たくさん話し、英語向きの耳と発音能力を鍛えます。
4年生、5年生が参加する、英語によるプレゼン大会です。それぞれの生徒が自分の興味のあるテーマを選び、それについての発表を英語で作成します。発表はパワーポイントを用いて行います。英語での発表ならではの構成や伝え方を学びながら、聞き手にわかりやすく伝わる発表を目指します。AE(Active English)の授業でネイティブ教員の指導を受けながら原稿や資料を作成し、クラス内予選で全員が発表します。クラス代表は体育館1階のJホールで実施される本戦に出場します。自修館の中では比較的新しい取り組みですが年々質が高まっており、英語力のみならず発表内容の質も高いプレゼンが披露されます。
学年生徒が一斉に参加する英単語テストです。上位者を「英単語王」として掲示するため、多くの生徒が積極的に取り組みます。範囲を設定して実施するため、勉強すれば全員に上位入賞のチャンスがあります。年度によっては同一の問題を使って行う学年対抗戦として実施します。先輩の意地と後輩の勢いがぶつかる熱戦を通して英語力の基礎である語彙力の強化を目指しています。
土曜日の放課後に実施する、英語でのプレゼンを練習する講座です。ネイティブ教員が担当し、指導も英語で行います。AE(Active English)の時間以外にも英会話を練習したい生徒やより実践的なプレゼンのスキルを学びたい生徒を対象にしています。もちろん帰国生だけでなく自修館で英語を学び始めた生徒も参加できます。年間を通して実施するため、段階を踏みながらスキルアップを目指します。
自修館では校内活動のみにとどまらず校外での活動に挑戦する生徒も積極的にサポートしています。例えば日本青年会議所主催でニューヨークの国連本部にて世界平和や持続可能な開発について学び、啓発活動を行う「少年少女国連大使」への挑戦や、各国の大使になりきって世界中の問題について国連と同じ形式で話し合う「模擬国連」への参加、外部で行われるスピーチコンテストへの出場、などです。それぞれの応募に必要な準備や練習など、自信を持って挑戦できるように手助けを行います。志を持つ生徒の様々なチャレンジを自修館は応援しています。
また、近年は海外大学への進学を希望する生徒への個別指導にも力を入れており、海外大学へ進学する生徒もいます。
次世代のリーダーとして活躍していくためには、広い視野や高い英語力が必須となります。言葉や文化、歴史の違いを肌で感じ、グローバル化の時代に柔軟に、されど力強く対応できるよう、国際理解の機会を大切にしています。