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国語講座「文学散歩in鎌倉」 2016年9月30日(金)実施

文学作品や作家にゆかりの地をめぐることを、文学散歩といいます。
自修館では年2回文学散歩を実施しています。文芸部員が研究・検討し行き先を決めることがほとんどです。
今回は鎌倉を散歩してきました。

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北鎌倉駅の目の前にある円覚寺からスタートです。円覚寺には島崎藤村や夏目漱石も参禅しており、そこでの体験が小説にも描かれています。
漱石の小説『門』の題名はこの山門からつけられたそうです。

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円覚寺の境内にある白鹿洞(びゃくろくどう)です。円覚寺開堂の日、この洞穴から白鹿が群れをなして説法を聴きにやってきて、そこから名がつけられました。

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電車に乗って移動し、鶴岡八幡宮にやってきました。『吾妻鏡』には静御前が源頼朝の前で義経を思う歌を吟じたという件があり、その舞台となった舞殿が残っています。

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鶴岡八幡宮の本殿からは参道である段葛がよく見えます。鳥居から八幡宮に向かって道幅が徐々に細くなっていて、鳥居から見ると、遠近法によって実際の距離よりも長く見えるのだそうです。

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露座の大仏と本尊として有名な高徳院の国宝銅造阿弥陀如来坐像です。与謝野晶子がここで歌を詠んでいます。「かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな」

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最後に訪れたのは長谷寺です。境内は急な斜面になっていて、上境内まで上がると鎌倉の海を一望することができました。

初秋の文学散歩は涼しくとても快適でした。鎌倉は長い歴史があり、また多くの文学作品の舞台となっています。作品を読んで鎌倉が出てきたら、また訪れてみましょう。
次の文学散歩は冬休み中の実施を計画しています。