HOME > 土曜セミナーレポート・土曜講座レポート > 国語講座「文学散歩本郷」 2016年3月24日(木)実施
毎年恒例の文学散歩。今年度2回目の開催です。 |
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「本郷もかねやすまでは江戸のうち」 |
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「廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お齒ぐろ溝に燈火うつる三階の騷ぎも手に取る如く......」『たけくらべ』 |
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「三四郎がじっとして池の面を見つめていると、大きな木が、幾本となく水の底に映って、そのまた底に青い空が見える。三四郎はこの時電車よりも、東京よりも、日本よりも、遠くかつはるかな心持ちがした。」『三四郎』 |
「さて本郷三丁目で電車を降りて、追分から高等学校に附いて右に曲がって、根津権現の表坂上にある袖浦館という下宿屋の前に到着したのは、十月二十何日かの午前八時であった。」『青年』 森鷗外『青年』にも登場する根津神社でひと休みです。水のみ場の土台は森鷗外が寄進したもので、鷗外の本名「森林太郎」の名が刻まれています。 |
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「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。」『吾輩は猫である』 |
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「石炭をばはや積み果てつ。中等室の卓のほとりはいと静にて、熾熱燈の光の晴れがましきも徒なり。」『舞姫』 |
あいにくの雨でしたが、坂の多い本郷を元気に散策しました。 |