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社会講座「古文書の暗号を解き明かそう」 2015年8月22日(土)実施

「古文書(こもんじょ)」の夏がやってきました。このセミナーは数年ごとにマイナーチェンジをしてきておりますが、今年で11年目の開催となりました。
今年は「暗号」の読解を追加してみました。

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いきなりではありますが、最初に古文書の暗号を解き明かすことに挑戦しました。2チームに分かれて競いながら、人為的に並べられた「くずし字」を読んでもらいました。皆さんも読めますか(ヒント:全ての文字がひらがなです)。

古文書2.JPG

続いて、古文書特有の言い回しについて、実際に連続して書かれた「くずし字」を読んでもらいました。年月日や氏名、文末表現など。そして古文書の様式についても真面目にガイダンス。

古文書3.JPG

残りの時間は古文書辞典を用いながら、古文書を読解し原稿用紙に書き写していく本格的な作業に挑戦してもらいました。すらすらとは行きませんが、一文字一文字、イメージを膨らませながら読み進めています。

古文書4.JPG

最後に読解の解説です。よく使われる文字ほどより簡略化されるなど、いろいろな特徴が見えてきます。判別が難しいのはひらがなです。漢字としての表記なのか、ひらがななのかは文脈から判断しなければなりません。

古文書に触れる楽しさはやってみないと分かりません。この報告を見るだけでは絶対に伝わりませんので、来年はぜひ皆さんも参加してみてください。
古文書に触れ、その貴重さを知っていれば往古の人々が残してくれたメッセージや遺産を次世代に引き継ぐ役割を果たせる人になるはずです。