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平成26年2月20日(木)実施 土曜セミナー「脳トレ スキー」
本校では1年~4年次まで継続的にスキーを学習します。3月に開催されるスキー教室が充実した日々となるように、教室でしっかりと予習しました。
まずスキー教室で訪れる志賀高原・熊の湯スキー場(長野県)と学校の位置関係を確認しました。
スキー板の構造を確認しています。スキー板にはもともと中央部分にわずかに「たわみ」があります。このたわみを利用することで躍動感のある滑りをすることができます。
スキーでターンの弧を大きくしたり、小さくしたりするには、スキー板にしっかりと体重を伝え、スキー板のたわみを調整する必要があります。
スキーの基本姿勢はプルークボーゲンです。プルークをすると、写真のように自然とスキー板の両内側のエッジが立ち(角づけされる)、雪面でブレーキを掛けたり、すべるスピードを調節することができます。
プルークの状態から片方の足に体重を乗せると(上体を体重を乗せる足の上に移動させると)、自然にターンが始まります。写真は右足に体重を乗せたときの足とスキー板の傾きを分かりやすく示したものです。
この写真は左足に体重を乗せたときの足とスキー板の傾きの様子を示しています。体重を乗せた方のスキー板が雪面とフラットに接するようになるため、エッジの角づけが緩み、体重を乗せた方の足が滑りだすのです(この場合は右にターンしていく)。
プルークボーゲンが安定してできるようになれば、すぐにパラレルターンもできるようになります。画面に示しているように、ターンをしている足(外足・谷足)でしっかりと雪面に立つようにすると、内足(山足)が軽くなり、外足に合せて内側のスキーを平行に寄せていくことができます。
画面で示したすべりは上級者のものですが、主に左ターンを担当をしている足は右足(外足)で、左足(内足)はプルークにもパラレルにもいかようにもできるのです。
内足(山足)を自由に操作するには、しっかりと外足(谷足)に体重を乗せて立つことが必要です。画面のように右ターンをするには、画面右側の人のようにしっかり左足に体重を乗せる必要があります(この姿勢を外傾姿勢と言います)。
さらに上級の滑りをするためには前傾姿勢について知っておく必要があります。普段の生活ではあまりしない姿勢ですので、あらかじめ知っておくことが重要です。画面のように膝と股関節を曲げながら斜面に対して垂直に立つこと、これが前傾姿勢です。
前傾姿勢ができるようになると、雪面からどんな力を受けようと上体がふらつくことなく、安定してすべりと保つことができます。つまりなかなか転ばなくなります。実際に台車に乗って実験してもらいました。
斜面の斜度や、雪面の変化に合わせて前傾姿勢を調節できるようになると、モーグル選手のような滑りも夢ではありません。
今回予習をした「プルークボーゲン」「内足の使い方」「外傾姿勢」そして「前傾姿勢」をしっかりと頭に置いておけばスキー教室で楽しめることは間違いありません。皆さんもぜひ試してみてください。