12月1日は自修館中等教育学校の創立記念日でした。今年で24周年となります。改めて本校のルーツとなった自修学校について歴史を振り返ってみました。
本校の前身である自修学校は明治43年に設立されました。教室は小田原の瑞雲寺の本堂・庫裡などが使用され、当時としては珍しく女子にも門戸が開放されたので、女子の学校の少なかった昭和初期までに、数十名もの女子生徒が入学しました。生徒は逐次その数を増していき、本堂・庫裡だけでは収容しきれなくなり、本堂の西側境内の敷地296坪に、教室3室、事務室1室、計62坪の平屋校舎1棟を新築し、大正2年に落成式が行われました。
自修学校の特徴としては、
一、「半日学校(男女共学)」といわれ、午後は家業の手伝いをする。このことは「自学・自修・実践」自ら学ぶことの教えである。
二、服装は制服が制定され、足に「白ゲートル」を付けること。
三、鞄は「繻子」の黒い風呂敷であった。
四、校章はJ、Sとローマ字を組み合わせ、県下でも稀な校章であった。特に新入生はこ
の校章と白ゲートルは誇りとしていた。(双頭の昴 学園100周年記念誌より抜粋)
そのほかに、数学と英語の授業は毎日あり、英習字もあったようです。
毎年、入学式を終えた後、新年度の生徒会本部役員が小田原・瑞雲寺を訪問します。生徒たちは自修学校の校章を見るだけで、これまでの歴史を感じ取ってくれます。私たちが映像や本でしか見ることができない時代から今日まで続いてきた繋がりを、私たちが見ることができない未来の自修館生へしっかりと繋げなければと痛感する日でした。