今朝、車に乗りエンジンをかけると、カーナビから「今日は障害者の日です」というアナウンスが流れました。12月9日が「障害者の日」であること、そもそも「障害者の日」というものがあることを恥ずかしながら知りませんでした。調べてみると、1975年12月9日に国際連合の総会において「障害者の権利に関す決議(障害者の権利宣言)」が採択されたことを知りました。これは「障害者は、その障害の原因、特質および程度にかかわらず、市民と同等の基本的権利を有する」というものです。そして、1981年11月28日に、国際障害者年を記念し、日本の厚生省(当時)が12月9日を「障害者の日」と決定したということが分かりました。また、1982年12月3日は「障害者に関する世界行動計画」が国際連合総会で採択された日であり、これを記念して1992年の国際連合総会では12月3日を「国際障害者デー」と宣言しています。そして、日本では2004年6月に障害者基本法が改正され、その際、12月9日を「障害者の日」と定めた規定から、12月3日から12月9日を「障害者週間」と定めた規定へと改正されたことも分かりました。ということは、厳密にいうと今は「障害者の日」というものは法律上は無くなり、より拡大したということでしょうか。
ともあれ、「障害は不自由であるが、不幸ではない。障害者を不幸にしているのは社会である」というヘレン・ケラーの言葉を思い出し、「誰一人取り残さない」というSDGsの目標をみんなが意識し、誰もが思いやりを持って、優しく、暮らしやすい社会を築いていけることを目指していけるよう努力していきましょう。カーナビの一言で、考えさせられる一日となりました。