緊急事態宣言が発出されて2週間が過ぎています。感染者は全国へ拡がり、首都圏でもまだまだ増加傾向にあります。自治体によっては5月末まで学校を休業するという判断をくだしたところも出てきています。こんな状況がいつまで続くのか誰にも分かりません。でも言えることは、早く日常に戻すためにみんなの協力が必要だということです。私も早く生徒たちに会いたいです。生徒たちの声が響く活気のある学校にしたいです。今までの当たり前が、どれほど大切なことだったのか、今、痛感しています。例年であれば、GWを目の前に「何をしようか」「どこへ行こうか」と、楽しい計画を考えている頃だと思いますが、今年はみんなで我慢しましょう。そして、今、家でできることを焦らずに、心穏やかにして、確実にやっていきましょう。
こんな状況の中、嬉しい便りがありました。それは、22日(水)に届いた保護者からの1通のメールでした。そこには、昨年の10月に開催した「探究文化発表会・自修祭」にて、ご自由にお持ちいただいた胡蝶蘭の花が咲いたという報告があったのです。入学式や卒業式、お祝いのときなどにいただいた胡蝶蘭を一株一株に鉢分けし、大事に育てていただける方にお持ちいただければと、育て方のプリントも添付しておいたものです。胡蝶蘭(他の蘭もそうですが)は、ほったらかしにしていては次の年に花をつけにくくなります。温度管理ができなければ枯れてもしまいます。この半年間、この保護者の方は丹精込めて育ててくださったのでしょう。花が咲いたことも嬉しいのですが、そうしてコツコツと世話をし育ててくださった過程を考えるとさらに嬉しく感じられるのです。
コロナウイルス感染症の拡大という暗い話題ばかりになりがちですが、「できることをする・やるべきことをする」ことで、花は咲くのです。花が咲かなかったとしても、それはコロナウイルスのせいではありません。この1通のメールによって、私も心を穏やかにすることができた気がします。本当にありがとうございました。