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学校長の部屋

探究文化発表会の様子①

IMG_0539.JPG土曜日は探究文化発表会に大勢の皆様にお越しいただき、盛況のうちに終わることができました。本当にありがとうございました。

本日は午前中に後片付けを行いゼミごとに反省会を開いて、お昼過ぎには解散となります。それでは、探究当日の模様をこれから数日に亘って報告したいと思います。

今日は、まずゼミ展示発表について掲載したいと思います。探究文化発表会のメインは、やはり各自のテーマによるプレゼンテーション(以後プレゼン)です。プレゼンをすることで、人IMG_1940.JPGに自分の意見を伝えるためにはどうすればよいかを考えるようになりますし、自分の考えがどの程度まとまっているのかが自分自身でも気づきます。そこに主体性が強くなるわけです。1年生はグループで、2~3年生は全員がゼミに属しながらも個々にプレゼンを行います。プレゼンはポスター(模造紙)やパワーポイントなどを使い、お越しいただいた皆様により分かりやすく説明する必要があります。よくあるケースは、相手もこのぐらい分かっていると思って説明し、実は自分だけが分かっていて伝わっていないというものです。そうならないように、生徒たちは自分の調べている内容を説明した後、必ず質問を受DSC04685.JPGけるようにしています。私も27ゼミすべてを約5時間かけて回り、生徒たちの説明を聴かせてもらいました。それでも1ゼミ約10分ほどの滞在ですので、全校生徒の話をすべて聴くことはできませんでしたが、いくつも質問をしてきました。きっと、彼らの今後の方向性に役立ってくれると信じています。

今回より、このプレゼンはステージプレゼンテーションとは別に個人賞(最優秀賞1名・優秀賞2名)が与えられました。この賞の決め方ですが、審査員がすべてのゼミを回り、あらかじめ各ゼミ内で選ばれた生徒のプレゼンを評価するというやり方です。審査員には卒業生4名(東京工業大2名・お茶の水女子大学DSC05742.JPG大学院1名・一橋大学大学院1名)に学校として依頼し、引き受けてもらいました。彼らは自分たちのときのことを思い出しながら、熱心に生徒の説明に聴き入ってくれました。審査終了後、彼らからは「みんな立派なプレゼンでしたよ。自分なりの結論・意見も示していたし、話の筋道もしっかりとしていて分かりやすかったです。自分たちの頃よりずっとレベルが上がってると思います。」という話を聞くことができました。もちろん、これだけ生徒がいれば稚拙なもの・支離滅裂なものもありましたが、私も同じことを感じていました。

DSC05686.JPGまた、プレゼンには小道具も有効です。模型や紙芝居を作ったり、標本や書籍を展示したりと工夫が見られる生徒も多数見られました。実際に廊下から教室内を見たとき、興味を引く物があると中に入って話を聴いてみたくなるものです。その効果からか、来場者の多く入っている部屋とそうでない部屋の差はあったように感じます。興味を引くという点では、生徒たちの表情も大切な要素です。私だけでなく、ご来場いただいたすべての方が感じたことと思うのですが、生徒たちの「説明させていただけますか。」という積極的な声かけと笑顔で、ついつい立ち止まって話を聴いたことが何回もありました。プレゼンをすることは、コミュニケーション能力が高まることにもなっていると思います。

今回の発表で彼らのテーマがさらに深まってくれていることを期待したいと思います。