本日は、午前中平常授業を行い、午後から探究文化発表会の一部門であるステージプレゼンテーション本選を開催いたしました。本日参加した生徒は、1年生2班+ゼミ代表9名の計11組です。彼らは、ここまでくるためにゼミ内予選・ゼミ代表予選を勝ち抜いてきています。内容はもちろん、プレゼンテーション能力も立派なものでした。
1年生たちは伊勢原の自然と歴史についてまとめ、グループでの発表です。ステージにグループ全員があがり、分担を決めて原稿を見ながらの発表には、毎年見ていてほのぼのとします。1年生たちが頑張っている姿を、上級生たちも自分たちのときのことを思い出しながら温かく見守っているようでした。
1年生の発表が終わると、2・3年生9名による発表です。最初の生徒が出てきて発表が始まると、さすがに1年生との違いを見せつけてくれました。上級生たちはほとんど原稿を持たず、動作・口調・顔の表情なども意識し、パワーポイントを駆使しながら会場の生徒たちへ自分の主張を訴えていました。テーマも様々であり、「和食離れをくいとめるには」「Help me!~動物たちからの叫び~」「探せ!下克上!」「寝台特急は生き残ることができるのか」「音楽の底力」「東京にオリンピックがやってくる」「新・防災訓練の提案」「お菓子の存在意義」「いじめをなくすため、僕たちにできること」以上の9つです。一つひとつをここで紹介するには大変長くなってしまいますのでやめますが、どの生徒も独自の切り口からテーマに入っていき、自らがフィールドワークへ出かけ実体験から得た情報・知識を織り交ぜながらとても分かりやすく説明していました。こうして話を聴くことは自分の知らない情報をたくさん知ることができ、とても有意義な時間となります。私はこういう
機会がなければ、自分からお菓子のことや寝台特急について調べたりすることはないでしょう。会場で話を聴いていた1~5年生のほとんどの生徒も自分の興味のないことには同じだと思います。
この中から、25日一般公開当日にエキシビションとしてステージプレゼンテーションを行う6組(1年生も含めた11組中)が選ばれます。この6組は、明日の開会式(一般公開なし)の中で発表されることになっています。私は本当に優劣をつけるのが難しいと感じましたが、生徒も含め6名の審査員の得点を集計した結果ですから、どうやら差がついたようです。どの生徒が選ばれたとしても僅差であることは間違いなく、年々レベルが上がってきていることを感じ、嬉しく思います。もし、僅差が何かと聞かれたとしたならば、最後の総評で生徒たちにも話したのですが、論語にある「子曰く、之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず。(子曰、知之者不如好之者。好之者不如楽之者)」ではないかと、プレゼンテーションを聴きながら感じていました。
また、本日の最後にはエキシビションとして、昨年度末に行なった探究スピーチコンテスト(英語)にて優勝した現4年生の女子によるスピーチが披露されました。自分の探究の内容を要約し、英文に直しての発表です。(昨年度、他文化理解という授業の中で、すべての現3・4年生が実施しました)。パワーポイントに合わせ流暢な英語で話す姿を見ている1年生たちは、驚きを隠せない様子でした。
こうして、本校のアカデミックな探究文化発表会が始まろうとしています。25日には、ぜひ多くの皆さんにご来場いただき、生徒たち個々のテーマ発表をご覧いただきたいと存じます。
(※なお、写真はエキシビションへの選考結果とは関係がありません。)