今週末、いよいよ「探究文化発表会」が開催されます。生徒主導の行事ということもあり、個人発表する前期課程生も、会全般をコーディネイトする4・5年生も、お昼休み・放課後と忙しく動いている生徒が増えました。会進行の打ち合わせを先週おこないましたが、まだまだ全体像が見えてこない感じであり、少し不安な部分も残していました。しかし、今日の彼らの動きを見ているかぎりでは、なんとか間に合いそうかなと思っています。後期課程生の下校時刻18:30を過ぎても職員室で担当教員と真剣な表情で話している生徒もおり、全体の動きに対してそれぞれの部門が責任を持ってくれているようです。
そんな準備の中、生徒会会長が校長室へ訪ねて来ました。どうやら探究文化発表会にて夏休みに行った「岩手ボランティア」の資料を作っているようで、私にお願いがあるとのことでした。それは、私も同行して活動写真を撮っていたため、その写真のデータをもらいたいということでした。私のパソコンでどの写真のデータがほしいのかその場で見てもらい、そのデータをJOIN(パスワード必要)内のメール機能を使い、すぐに彼女のメールアドレス(生徒全員が個々に所持)へ添付して送りました。彼女は、生徒会室(同窓会室)のパソコンにてデータを取り出していたようです。
この岩手ボランティアのブースは生徒会が担当するのですが、そのほかに探究文化発表会では保護者の有志の方々が手作りの作品を製作・販売してくださり、その収益金を岩手(田老町)への義捐金としてお渡しする活動も行っています。今回は、その活動の中で「三陸わかめ」を現地から取り寄せ、販売するという企画もあります。これは、夏に生徒が岩手ボランティアへ行ったとき、別行動ですが保護者の方も田老に来てくださり、何か協力できることはないかと現地の方と話し合ったことがきっかけとなり実現することになりました。昨年は田老の「カンバッヂ」を販売し、今年は「三陸わかめ」と、しっかりと繋
がっているのを感じます。
また、本当に偶然なのですが、本日岩手県宮古市田老町の第一中学校の校長先生からお電話をいただきました。田老第一中学校は、夏に岩手ボランティアへ行った際、急遽寄らせていただいた学校です。私たちの急なお願いにも快く受け入れてくださり、校舎内にある震災・津波の被害を記録した部屋を見せていただきました。今回のお電話は、その田老第一中学校が来年の春に修学旅行で関東へ出てくるとのことで、自修館へ立ち寄り田老の中学3年生たちに津波のことやその後の現状などを話させてほしいというものでした。もちろん、断る理由はありません。逆にこちらからぜひにお願いしたいとお伝えしました。田老では、この津波の被害をしっかりと記憶に残していくためにも中学生たちにプレゼンテーションができるように指導し始めているようです。そうすることで、事実を事実として受け止め、さらに勇気を持って前に進んでいかせたいとのことでした。
春に来ていただくときには、探究文化発表会での岩手ボランティア報告や保護者の活動などもお伝えし、さらに繋がっていければと考えています。
探究文化発表会は生徒たちの個人発表だけでなく、様々な取り組みで構成されています。ぜひ、岩手ボランティア報告をご覧いただき、保護者の活動にもご賛同いただければ幸いです。