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学校長の部屋

小学校訪問

先週、10月10日(金)に公立の小学校を訪ねました。普段小学校を訪問することはあまりありません。

今回、なぜ訪問するようになったのかですが、その小学校を取り上げた新聞記事を目にしたからです。少子化で子どもが減っていく中、5年前に新たに開校し、児童数も増えているとありました。そして、校舎の作りにも独自性がありましたので、とても興味を持ったわけです。

DSC03273.JPGその学校は、開成町立開成南小学校です。こちらからぜひにとお願いしましたところ、すぐに快く受け入れてくださいました。場所は、小田急線の開成町になりますが、この地域は新興住宅が次々と建設され、今後も人口増加が予想されるところです。新聞にもありましたが、引越し先としてこの開成南小学校の学区を選んだという方もいるようです。5年目の学校と言うことで校舎はとてもきれいなのですが、平等性のある公立の中で他校とあきらかに違う特色のある学校がよく作られたなという率直な印象です。町ぐるみの支援・理解がなければできなかったのではないでしょうか。廊下は広々とし、教室と廊下の境がないオープンスペース、木の温もりを感じられる床と柱、コンサートができそうな円形の多目的ホール、明るい陽射しのある図書室とパソコンが40台置かれているメディアセンター、IHを備えた家庭科室、屋上の太陽光パネル、災害時に備えて簡易トイレが10台設置できる外部マンホールなど、よく考えられたとても素晴らしい設備です。

DSC03272.JPGしかし、それ以上に驚いたのは、児童が落ち着いていることです。オープンスペースで廊下と教室の間に壁がなく、教室の声が廊下に聞こえてくるのですが、小学1年生でもしっかりと授業に集中できており、騒がしさがありません。廊下を歩いている私たちにも、先生の静かな声がしっかりと聞き取れました。また、体育館で体育を行なった2年生は、廊下を2列でおしゃべりもせず教室へ向かっていきました。小学校の校長先生は、「本当に子どもたちがいいんです。この子たちに助けられていることがたくさんあります。」と話してくれました。本当に、子どもたちに物を大切にするこころが育っているのを感じまDSC03271.JPGす。それと同時に、お互いを思いやるこころも育っているようです。まさに「環境が人を作る。でも、その環境は人が作る。」ということを強く感じました。5年前に環境を作った方々の思いがしっかりと受け継がれているようです。

今回、素敵な学校・生徒・先生に出会えたことを本当に感謝したいと思います。

(※写真は、本校の廊下の様子です。開成南小のものではありません。)