先週土曜日(10/4)、午前中に「第7回学校説明会」全体会を実施した同会場にて、午後より本校の4年生が参加しての「カタリ場」を開催しました。これは昨年度伊勢原市青年会議所とのコラボ企画で実現し、生徒たちへとても良い影響がありましたので今年度も引き続き実施することとなりました。内容は、NPOカタリバの皆さんから本校の生徒たちに体験談を語ってもらったり、生徒たちの悩みや考えを聞いてアドバイスをもらったり、グループで意見を出し合ったりして、自分自身のこれからに強い自主性を見出していくものです。カタリバの代表の方
とは事前に打ち合わせを行い、4年生の学年の特徴などを伝えています。特に、この学年は自分自身に自信のある生徒とそうでない生徒の偏りがあったり、自分自身の日々の生活を深く考えられていない生徒がいたり、将来の夢や目標はあるが実現のための行動がまだできていない生徒が多かったりなどをあげています。その結果、カタリバを通してのゴール設定は、「自分自身や将来を見つめ直し、目の前のことに本気になろうと思える状態を作ることへの機会とする」となりました。今回カタリバの皆さんは総勢56名が来校してくださり、生徒3名にひとり
の割合でとても手厚くしてくれました。彼らは(女性もいます)、現役の大学生であったり社会人であったりと様々ですが、人生の先輩としてとてもエネルギッシュで本校の生徒たちはすぐに引き込まれていきました。
まず、生徒3名のグループを作り、そこに先輩ひとりがつき、自己紹介をするなどアイスブレイクを行いました。そのあと、自らの人生を語っていただく7名の先輩が会場の隅に広がり、生徒たちは話を聞いてみたいテーマの先輩のところへ自分の意思で移動しました。先輩のテーマは①「今と将来の繋がりを知りたい人へ」②「失敗を恐れて全力を出せない人へ」③「何か目標がほしい人へ」④「自分の弱さを受け入れたい人へ」⑤「毎日をなんとなく過ごしている人へ」⑥「自分の未来にワクワクしたい人へ」⑦「周りを意識しちゃう人へ」など様々ですが、自分自身の成功・失敗などの経験を中心にそれぞれが熱く語ってくれました。この中で生徒が多く集まっていたのは、④・⑤・⑦だったように思います。なんとなく、この学年の雰囲気を表しているように感じました。この話を聞いたあと、自分なりにまとめを行い最初の3名のグループへ戻り、自分の今
に照らし合わせながら話し合いを行いました。これを2回繰り返し、さらにまとめていきます。その過程で自分自身と先輩の違いや、自分が何に悩んでいたり、本当はどうしたいのかが見えてきます。そして、最後に自分自身がなりたいこと・やり遂げたいことなどをグループのみんなの前で宣言して終了です。この宣言することに意味があるのですね。自分自身で決めたことを勇気を持ってみんなへ告げる、そうすれば自主的に自分がやるんだという気持ちになれます。人から押し付けられて行うのとは違います。生徒たちの多くは、とても満足した表情で会場を後にしていきました。
普段話をすることのない第三者であるカタリバの皆さんだからこそ、生徒たちは楽な気持ちで打ち明けられたのかもしれません。会が終了した後も、グループの先輩を捉まえて、ずっと相談している生徒もおりました。カタリバの皆さんは会終了後から6:00まで2時間以上も反省会をしてくれました。今回のことを次へ繋げるためにも大事なことです。
今後、生徒たちの感想などがカタリバへ届けられ、彼らが分析し、学校へ戻されます。どんな分析内容になるのか楽しみに待ちたいと思います。