昨日で8月が終わり、今日からほとんどの学校で2学期がスタートしました。本校は8月21日より授業を開始していますから、今では夏休みボケということはありません。今日から始まる他校では、長い夏休みを平常授業に戻すのにきっと時間がかかることでしょう。
さて、本日9月1日が何の日かご存知でしょうか。聞くまでもないことかと思いますが、防災の日ですね。1923年の9月1日に関東大震災が発生し、それから91年目となります。東日本大震災のあと、首都圏直下型地震や南海・東南海トラフ地震などが騒がれている現在、誰もが対応を真剣に考えていることでしょう。本日は地域ぐるみで大掛かりな防災訓練を行なう自治体もあるようです。
本校では4月に防災訓練を実施していますので、本日は「かながわシェイクアウト(一斉防災行動訓練)」に参加しました。Shake Outは、アメリカ西部の南カリフォルニアのサンアンドレアス断層による地震被害の科学的な推定結果を広く社会に周知するためにロサンゼルスを中心として2008年に始まった新しい形の地震防災訓練です。この訓練の特徴は、(1)統一した地震シナリオにもとづき、(2)訓練日時を指定し、(3)Drop Cover Hold onという身の安全を守るための短時間の統一行動への一斉参加を住民に呼び掛けているところにあります。この呼びかけにこたえ、2008年の第1回訓練には学校等を
中心に570万人が参加し、その後も増えているということです。このアメリカでの発展を目の当たりにした京都大学の林春男教授が2010年末ごろより日本版シェイクアウトを提唱され、2012年より実施され始めました。このDrop Cover Hold onとは、「まず低く、頭を守り、動かない」ということです。防災関連の専門家のあいだでは「まず低く、頭を守り、動かない」ことが、地震による被害を減らすためのもっとも適切な行動だということで一致しています。シェイクアウトは地震発生時に自分自身の身を守る方法を身につける大切な機会です。神奈川県は、「自助」の意識の向上を図るため、県民・事業者・
行政機関などに広く参加を呼びかけ、地震発生時の安全確保行動を県内全域で行う「かながわシェイクアウト(いっせい防災行動訓練)」を実施することにしたとのことでした。本校は、この県の呼び掛けに賛同し、今回参加申し込みをしました。
8月21日の朝礼にて、全校生徒にシェイクアウトの意義を説明し、実際に実施した自治体のビデオを見てもらっています。そして、本日11:00、本校でも授業中ではありましたが、一斉に身体を低くし、教室では机の下に入り頭と身体を守り、机の脚を支えて動かないようにしました。約1分間の実施でしたが、同じ時間に県内で約71万人がこの一斉防災行動訓練、シェイクアウトへ参加していたようです。
こうした取り組みに多くの人、団体が参加することで、地域全体の防災意識が高まることが大切だと考えます。大掛かりなことではない分、参加もしやすいです。そして、この参加から次の様々なことへの準備などに繋がっていくことを願います。