自修館は、こころが育つ進学校。しっかりと、のびのびと「生きる力」を身につけます。

HOME > 学校長の部屋 > 夏休みを振り返る③

学校長の部屋

夏休みを振り返る③

今日は、7月30日~8月13日の期間で実施したオーストラリア短期研修について掲載します。

DSC03042.JPG本校のこの研修も、今年で3回目を迎えました。オーストラリアを選択しているのは英語圏であるということはもちろんですが、南半球で気候が逆のため、学校が普通に授業を行っているからです。日本から行く場合、夏休みの期間を利用するわけですが、現地の授業に参加し、交流を深めることができるというメリットがあります。また、オーストラリア人のフレンドリーな国民性もはずせませんでした。滞在地はシドニー郊外ののどかな地域です。

この短期研修へ向けては、昨年の11月、現3・4年生に募集を開始し、12月に決定、その後は校内での事前研修を数回に亘りP8120107[1].JPG行なってきました。そして、7月に入りホストファミリーや配属校(今回は2校のうちから)が決定し、いざ本番と言う流れでした。事前学習の際は、声も小さく自信のなさそうな様子だったようですが、いざオーストラリアへ行ってみると、生徒たちは「やるしかない。」という開き直った気持ちで頑張っていたようです。

今回は24名が参加し、2校へ12名ずつに分かれてお世話になりました。月~金曜日の学校があるときは、ホストファミリーに学校まで送ってもらい、午前中は本校生徒だけで語学やオーストラリアの歴史・文化・生き物などを学び、午後はホスト生徒1[1].jpgのクラスの授業に体験参加するというプログラムでした。そして、週末の土日はホストファミリーと終日いっしょに過ごしました。バーベキューパーティーをしたり、ラグビーなどのスポーツ観戦をしたり、シドニー市内へ連れて行ってくれたりと、様々なおもてなしを受けたとのことでした。

また、この2週間のあいだに本校生徒だけでの遠足が2回ありました。行き先は、小さな動物園とブルーマウンテン国立公園です。このときは2校に分かれている生徒たちが久しぶりに顔を合わせ、とても懐かしそうにしながらお互いの学校のことやホストファミリーのことを話し、情報交換をしていたようです。20140804_093315[1].jpgそして、最後の登校日にはホストファミリーも学校へお招きし、さよならパーティーを開きました。さよならパーティーでは、生徒たちが余興として出し物を披露しました。楽器を演奏する者、空手の演舞をする者、ダンスをする者、今流行の「アナと雪の女王」の主題歌を歌う者など、2校がそれぞれの学校で別々に行ないました。最後にホストファミリーに感謝のメッセージを渡したり、ハグしたりと、とてもアットホームで素敵なパーティーとなったようです。別れの日には、涙を見せる6[1].jpg者、また戻ってくると誓う者など、様々な思いを伝え合い、今後の交流を約束し合っていました。

彼らは13日の朝6:00に成田空港へ到着したわけですが、出迎えた私からは彼らの顔が充実感に満ち溢れていたように見えました。そして、23日(土)には保護者も招待し、この研修の報告会を学校で開催しました。どの生徒も、この2週間のできごとや感想を自分なりに英文にし、約3分程度で皆の前で発表しました。その姿は事前研修で自信なさそうにしていたときとは違い、堂堂としたものでした。

彼らの報告を聞いていて、本当にかけがえの無い経験をしてきimage[5].jpgたのだと改めて確信することができました。昨年に引き続き2回目の参加となった生徒からは、「この3回の研修をしっかりとまとめて、生徒みんなに伝えたいですね。」と意欲的な言葉も聞かれました。彼らは、探究文化発表会にてそのまとめを発表してくれるようです。探究文化発表会にお越しの際は、ぜひ彼らのまとめも見ていただきたいと思います。

本校の夏休み20日間の約2/3をオーストラリアで過ごしたわけですから、最後の1週間は宿題等で大変だったことと思いますが、他の生徒たちには無い充実感・達成感を味わうことができたわけですから、きっとこれからの学校生活にこの経験を活image[3].jpgかし、何事にも積極的に挑戦してくれると信じています。