本日も教育実習生たちの公開研究授業が行われました。それぞれが指導案を直接手渡しに来てくれます。毎年のことですが、若い彼らの授業を見ていると、自分が教育実習を行っていた頃を思い出します。私も学生のとき(30年以上も前のことですが)、教職を取るにあたり指導案の書き方を大学の教授に教わっていたのですが、教育実習ではなかなか思うように書けませんでした。当時はパソコンもなく、指導案の下書きなどもすべて手書きで、鉛筆で書いては消しゴムで消すという作業を何回も何回も繰り返していました。さらに、今のような印刷機やコピー機もなく、ガリ版印刷の輪転機であったため、何度も失
敗して研究授業の前の晩は夜遅くまで残って指導案を印刷したことを思い出します。そう考えると、様々なことが年々便利になり、作業としては効率が良くなっているのを感じます。しかし、頑張っている教育実習生たちを見ていると、今も昔も教育への情熱という点では変わりはないということを確信します。
教育実習も残すところあと2日となり、冷や汗を掻きながら行ったこの研究授業は一生の宝物として心の中に残っていくことでしょう。この授業が、いつまでも彼らの原点であることを願って、本校では研究授業の様子をビデオに撮影し、記念として彼らに贈ります。