朝から気持ちの良い青空が広がり、爽やかな風が吹いています。2年生たちは昨日からの丹沢クライムを継続し、本日は二ノ塔・三ノ塔を登っていますが、この天気ですから新緑が輝いて見えていたことでしょう。
学校はというと、1・3年生は休校であり、登校してくるのは平常授業の後期生のみとなっています。その後期生の中でも現在受験生真っ只中の6年生を対象に、午後には進路ガイダンスが行われました。これは、今春卒業したばかりの10期生たちが、後輩のために自身の受験体験談などを話してくれるというものです。この3月まで同じ制服を着ていて、部活や行事などをいっしょに行ってきたひとつ上の先輩が話してくれるわけですから、6年生たちにとっては大変興味深いことです。
10期生は全部で9名が参加してくれました。卒業式からわずか2ヶ月ですが、みんなすっかり大学生らしくなり、学生生活を謳歌している様子が窺えます。ガイダンスでは、事前に6年生たちから聞いてみたい質問として「昨年の今頃はどんな様子だったか・学習時間は・英語の勉強法は・やる気がなくなったときや遊びたいなどの誘惑に負けそうになったときは・スランプに陥ったときは・センター試験対策は」などがあげられており、その質問にそれぞれが答えてくれていました。
彼ら卒業生に共通して言えることは、自分の目標をしっかりと持ち、それに向かって一生懸命受験生していたということです。当然、スランプになったことはあるけれど、そんなときでも全員が「必ずこれだけはやっていた。」という自分へ課していたものがあったとのことです。英語の勉強として毎日リスニングを1時間以上行っていたり、世界史の資料を友達と思い、ぼろぼろになるくらい毎日目を通していたり、やる気がでないときにライバルのことを考え「負けたくない」と思って頑張ったりしたとのことでした。
話を聞いている6年生たちは、明日校外にて模擬試験があるのですが、この1時間30分のガイダンスを本当に真剣に聞き入っていました。『自分たちも、来年の今頃は先輩たちのようになっているんだ。』と、今の自分たちの不安を少しでも解消しようとしているようにも見えました。歴代の先輩たちもみんな経験してきた道です。そして、ガイダンスを聞いているときも、隣には受験という同じ道を歩んで頑張っている仲間がいるのを改めて感じることができたはずです。
毎年のことですが、終わったあとも個人的に先輩たちに質問したり、話し込んだりする姿が見られ、本校の先輩後輩の良い関係を感じることができ、嬉しく思いました。
最後に、たくさんの体験談を話してくれた10期生9名の諸君に心から感謝します。今日は本当にありがとう。
これからも、後輩たちの良き相談相手、道標となっていてください。