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学校長の部屋

参観日の授業

本日より衣替え移行期間となりました。完全衣替えは6月16日からとなりますので、その間は夏用制服と冬用制服が学校内で混在していることになります。本校の生徒たちは、上級生になるとなぜか冬用制服を好むようで、暑くても毎年移行期間ぎりぎりまで冬用制服を着てくる生徒がいます。

我々教員も、本日よりクールビズとなりました。本校へお越しの際は、教職員がノーネクタイ・ノージャケットでおりますので、ご理解いただきたいと思います。しかし、本日は土曜日に引き続き授業参観日ということもあり、ネクタイ着用の教員が目立ちました。これについては、特に指定をしているわけではなく、個々の教職員の判断に任せておりました。

 

DSC_8285.JPGさて、本日は授業参観日ですが、私も1年生全クラス(4クラス)のセルフサイエンス(SS)の授業を4時間続けて行いました。ここ数年、毎年授業を参観していただいていますが、適度な緊張感を持つことができ、とても嬉しく感じています。平日と言うこともあり、土曜日のような来校者数ではありませんが、各授業とも5~8名の方にお付き合いいただけました。今回の授業は、「ノンバーバル(非言語)・コミュニケーション」についてです。我々は自分の意思や感情を誰かに伝える際、大きく分けると3つの手段を使います。それは、「①言葉・声②文字③表情・DSC_8299.JPGしぐさ」です。生徒たちに普段、どの手段を多く使っているかと質問をすると、大多数が①言葉・声と答えます。それでは、本当に言葉・声が相手への伝達能力に優れているのでしょうか。このブログは文字で表現していますので、実際に授業で行ったことができないのは残念です。

それでも、簡単に文章にしてみましょう。「おはよう」という言葉を声にして2回生徒たちへ伝えました。1回目は、抑揚も強弱もない棒読みです。2回目は、抑揚と強弱をつけて話しました。ほとんどの生徒たちは、2回目のほうが好印象だったと答えましDSC_8329.JPGた。同じ言葉を声で言っているのに、なぜそうなるのでしょう。実は、この抑揚や強弱というものが言葉に表情をつけているのです。また、友達と大切な話をする場合、電話で話すときと直接会って話をするとき、同じように言葉を使って抑揚・強弱もつけたとして、どちらがしっかりと伝わるかという問いには、生徒たちは直接会うほうを選びました。当たり前かもしれませんが、なぜでしょうか。そうです、相手の顔の表情やしぐさが見えるからです。

この伝達能力についてメラビアンの法則というものがあります。DSC_8355.JPGこれは、メラビアン博士が調べたものですが、伝達能力は、①言葉・声 38%、②文字 7%、③表情・しぐさ 55%という結果が出されています。たとえば、「目は口ほどにものを言う」という言葉があるように、この③表情・しぐさから受け取る情報はとてもたくさんあるわけです。この③のように言語でないもののコミュニケーションを考えるのが、「ノンバーバル・コミュニケーション」の授業です。我々の日常生活の様々な場面には、たくさんの人と関わることがあります。その際、この授業を少しでも思い出してもらえれば、円滑なコミュニケーションが増えると思います。

 

DSC_8298.JPG最後に生徒たちには人物が写ったプリントを配り、その写真の人物の表情・しぐさをみて問いに答えてもらいました。来週は、そのプリントについてグループで意見をまとめていきます。

 

(※写真は、丹沢クライムの2年生実施コースから見える景色等です)