自修館は、こころが育つ進学校。しっかりと、のびのびと「生きる力」を身につけます。

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学校長の部屋

我々がすべきこと

本日は、朝から在校生保護者による授業参観が行われました。春の授業参観は、本日と月曜日(12日)の二日間行われます。主旨は、新年度が始まり1ヵ月が経ち、どのような授業を行っているのかご覧いただき、少しでも安心していただくというものです。1時間目から4時間目まで出入り自由ですので、皆さん各々都合のつく時間に来校されておりました。教員たちも普段のままをお見せするということになってはおりますが、ここのところだいぶ気合いを入れて準備していたようです。毎回のことですが、お帰りの際にはアンケートを提出していただき、教員たちも自分の授業のコメントを確認して今後のスキルアップの材料として活かしております。月曜日も、よろしくお願い致します。

 

IMG_6654.jpgさて、本日の放課後には教員たちのセミナーが行われました。こちらも毎年行っているのですが、内容は「救命救急セミナー」です。丹沢クライムを控え、また本格的な部活動シーズンとなり、教員たちの応急処置が必要となる場合が予想されます。何もなければ一番良いのですが、万が一のために我々教員が知識だけでなく実際に応急処置の仕方を体験することで、その場で対応できるようにするためのものです。我々がジャージに着替え、生徒たちの下校時刻と同じ頃にバスに乗ったため、生徒たちは「これから何が始まるのか。」という不思議そうな表情でこちらを見ておりました。

IMG_3292.jpgセミナーを実施した場所は、学校からバスで3分ほどのところにある伊勢原消防署南分署です。こちらでは、救急隊の方から講義と実技講習をしていただきました。その中で、救命のための応急処置を救命処置といい、迅速な対応が求められることを再確認しました。その場に居合わせた人が救命処置をすることによって、命が助けられる可能性は何もしなかったときの倍以上となるそうです。救急車が到着するまでの時間は約8分ということですが、その時間に何がされたかが重要になります。また、話は逸れますが救急車の到着時間が遅くなっていると言うことを知りました。以前は平均6分だったものが、今は8分です。なぜでしょう。そIMG_6874.jpgれは、救急車の出動回数が増えたからだそうです。言い方を変えると出動要請が増えたからです。些細なことで呼ばれるケースが増えているようで、全国の消防署でも頭を悩ませているとのことでした。

実技講習では、実際に人形を使って心肺蘇生の手順を確認しました。目の前に人が倒れていたら、①周囲の安全確認②反応の確認③助けを呼ぶ(119番通報・AEDなど)④呼吸の確認⑤胸骨圧迫⑥気道確保⑦人工呼吸⑧心肺蘇生の継続など、我々一人ひとりが実際に行い確認しました。また、AEDも実際に人形に対して使用しました。最近、AEDは駅やデパートなど様々なところで目にしIMG_0648.jpgますが、いざというときに使えるかどうか心配という方が多いと思います。今日体験して感じたことは、AEDは音声案内が流れますので、誰にでも使うことができるということです。また、自分が使ったら危険なのではないかと考え、使用を躊躇することのほうが良くないということを感じました。

約3時間の講習でしたが、とても有意義な時間を過ごすことができました。我々は生徒のためにと思って始めたわけですが、帰り際に救急隊の方から「日常生活のどこでも誰にでも起こりうることですので、いざというときに勇気を持って、誰に対しても家族や生徒と思って行動してもらえると嬉しいです。そうすれば、ひとりでも多くの方を救うことができます。」とお願いされ、まさにその通りだと感じました。

そして、最後に「普通救命講習Ⅰ修了証」をいただき、私たちの社会貢献への意識をさらに高めて終わることができました。