五月晴れという言葉が相応しいほど、快晴の一日となりました。気温もあがり、日向にいると少し汗ばむほどだったと思います。昨日からクールビズを開始したところはちょうど良かったですね。昨年は5月の始めが冷え込み、クールビズでは寒いくらいでした。本校では、生徒の衣替え移行期間(5月12日~6月15日)に合わせて教職員のクールビズを開始しますので、もうしばらくネクタイ姿が続きます。
さて、本日は八十八夜です。この日は、立春を起算日として88日目にあたります(さて、立春はいつでしたか)。八十八夜と言えば、皆さんは何を思い出すでしょうか。「夏も近づく八十八夜...」と文科省唱歌「茶摘み」を思い出し、口ずさむ方もいることでしょう。私は、その歌はもちろんですが、実家が静岡県ということもあり、茶畑や茶摘みの様子がすぐに頭に浮かびます。私が小学校の頃は家の周りに茶畑が多く、このくらいの時期になるとどこの茶畑でも茶摘みが行われ始めていました。私の実家も茶畑を保有しており、学校が休みの日は手伝わされたことを思い出します。今では実家の茶畑の世話をする者もなく、茶摘みは行っていません。少し寂しいですね。
ところで、今、私のブログをお読みいただいている方の中で、実際に茶摘みをされた方はどのくらいいるのでしょうか。茶摘みは、お茶の柔らかな新芽が伸びたところを選びながら手で摘んでいく作業です。ですから、効率が悪く手間がかかります。新茶が高価なのは、それも原因のひとつです。この新茶の時期が終われば、機械で一気に刈り取り(摘むとは違う)ますから早いですね。でも、機械で刈りますから、葉っぱだけでなく枝まで刈ってしまいますので、取り除くのが面倒ではありますが・・・。
また、茶畑のいたるところに電柱が立っていて、その上に扇風機のプロペラのようなものがあるのを見たことはないでしょうか。あれがなにか分かりますか。実は、茶畑は霜が降りると葉が傷んでしまいますから、上空の暖かな空気を吹きかけ霜よけをしているのです。新幹線でも東名高速でも、静岡県を通るときには必ず茶畑を目にしますので、ぜひ本当にプロペラがついているか確認してみてほしいと思います。
明日から連休になります。生徒たちには、茶畑もそうですが、ぜひ回りに目を向けて様々な風景を見てほしいと思います。早い田圃では水を入れ、田植えも始まることでしょう。そして、自分の中に自分なりの季節の風物詩を持ってほしいと思います。