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学校長の部屋

ゴールデンウィークの過ごし方

本日も春爛漫といったところでしょうか、朝から日差しが気持ち良く感じられます。この気候ですから、生徒たちは授業にしっかりと集中することができていることと思います。

DSC02609.JPGさて、世間では今週末からゴールデンウィークが始まります。暖かく気持ちの良いこの季節には、屋外へ出て活動しよう考えている人も多いのではないでしょうか。つつじやバラなどたくさんの花も咲き、街が賑やかな雰囲気に包まれ、見る人の気持ちを明るくしてくれます。皆さんも、きっと様々な計画を立てていることでしょう。

私は毎年、ゴールデンウィークに本を3冊以上読むことを目標にしています。ただし、ここでは教育関係の本を読まないという変な決め事を自分にしながら違うジャンルの本を買い込み、まずは3冊を並行して読んでいきます。性格的に飽きっぽいとDSC02579.JPGころがありますので、このような読み方が自分には合っているようです。自分ではあまり意識していないのですが、普段から読書をすることが習慣になっているようで「お父さんは本当に読書が好きなんだね。」と娘に言われます。本当はどちらかというと体育会系のはずなのですが・・。

昨日、テレビで「舟を編む」が放送されていました。映画化されたときに話題になりましたので、ご存知の方も多いと思います。私は、三浦しをんさんの描く世界は好きなほうで、「舟を編む」はもちろん、「風が強く吹いている」や「神去なあなあ日常」、「神去なあなあ夜話」「政と源」など多くを読んでいDSC02590.JPGました。文学書も良いのですが、最近では百田尚樹さんも好きですね。「永遠の0」「海賊と呼ばれた男」「錨を上げよ」「モンスター」「影法師」「輝く夜」「風の中のマリア」などほとんど読破したと思います。中でも「永遠の0」は感動しました。本を読んでいて涙が出てきたのはこれまでになかったように思います。(年をとって涙腺が緩くなっただけなのかもしれませんが・・・。)こちらも映画化され、多くの方がご覧になられたことでしょう。

でも、自分の読んだ本が映画化されるのは期待感もある反面、視覚化されることで自分が考えていた本の中の世界が狭まるよDSC02578.JPGうにも思い、映画を見ることを躊躇うことがあります。本はメラビアンの法則で言うところの文字にあたり、伝達力は7%しかありません。ですから、読む人によって頭の中で描く想像の世界は違うものになることが多いはずです。それは、自分の発想力・想像力、著者を思う思考力などを養う意味では読書の良さなのです。私は、自分の描いたその本のイメージを大切にしたいと思っていますので、映画を観る前はそのイメージが違うものになることを心配することがあります。それでも、迷った挙句、「舟を編む」と「永遠の0」は観に行きましたが・・。

今年のゴールデンウィークは様々な計画を立てていると思いますが、昼間はアウトドアで過ごし、夜には落ち着いて読書をするのはいかがでしょうか。発想力・想像力・思考力が膨らむと思います。