本校では、毎朝、教員の全体打ち合わせが行われます。ほとんど連絡事項なのですが、その中で唯一ほぼ毎日継続されていることがあります。それは、教員による3分間スピーチです。毎朝一人、職員番号順に行われるもので、テーマは自由です。学校に関すること(教科・クラス・生徒など)から、最近のニュース、趣味、家族など多岐に亘って話がされ、聴いていると自分に無いものを得るチャンスにもなります。また、意外な一面を見ることもでき、この時間を楽しみにしている教員も多いようです。
本日の話者となった教員は、先日の私のブログ「部活動引退の季節」という内容を見て、タイムリーな話をしてくれました。彼は卓球部の顧問なのですが、「今年の5年生(部活引退は5年生)は勝負ではなかなか結果を出せなかったが、団結力があり、これまで退部する者もなく本当に良く頑張っていました。特に送別会(引退時に行う)のクオリティを高めてくれた学年で、毎年冬休みくらいから企画をして2月の送別会を盛り上げてきてくれました。日常生活においても、部活内の繋がりを強く持てるようになり、生涯の良き仲間となってくれると思います。今年は下級生たちがその伝統を受け継ぎ、しっかりと準備をしてくれていま
す。」と話してくれました。
その話を聞きながら、先日、6年生(野球部員)と面接したときのことを思い出していました。「自修館で一番思い出に残っていることは。」という質問に、「部活動を続けてこれたことです。自分はたいして上手くなかったけれど、チームの仲間が自分を認めてくれ、支えてくれて最後まで頑張ることができました。最高の仲間です。」と自信を持って話し、部活動を通してチームワークができ、その良き思いを胸に大学受験に力強く挑戦しているのを感じました。
また、たった今(17:00)、このブログの執筆中に新聞部の5年生が校長室を訪ねてきました。用件は、「もうすぐ引退なのですが、それまでになんとか新聞の100号を発刊したいと思っています。現在96号なのですが、1月中の発刊を目標に頑張っています。そこで、校長先生に『100号へ寄せて』の原稿をお願いするために来ました。」ということでした。自分たちの頑張った確かな足跡を残したいと考えているのでしょう。今週中という原稿依頼ですが、私も頑張って協力したいと思います。
本校の部活動では、1~5年生という期間をずっと同じ仲間、同じ顧問がそばにいます。3分間スピーチの話を掲載しましたが、生徒だけでなく顧問とも自然と繋がりが強くなっています。多くの良き想い出を持って引退していく生徒たち、強い絆で結ばれ、6年生という最後の一年間の支えとして自らの目標へチャレンジしていきます。毎年の光景ですが、5年生たちの力強い変化を感じる時でもあります。
それぞれの部活で、しっかりとした節目をぜひ作ってください。