3年生関西FWも2日目に入りました。昨日とは違い朝から天気も良く、FWにはもってこいの日となりました。
今日は午前中に企業・大学訪問、午後は班別のグループFWです。企業訪問は、京都に本社のある会社の中から様々なこだわりを持つ会社に事前にアポイントメントをとり、そのこだわりをお聞きしたり社内を見学させていただいたりします。今年は、京都新聞社・京セラ・日本新薬・TOWA・ワコールの5社にお願いをしました。また、大学訪問では京都大学にお願いし、文系・理系それぞれの大学の講義に参加させていただきました。この企業訪問と大学訪問は、生徒たちが興味を持ち話を聞いてみたいと思った場所へと分かれます。私は京都大学の理系の講義に参加させていただきました。2つの講義を受けたのですが、ひとつめは大学生が30名ほど受講している教室へ本校の生徒27名も一緒に参加しました。内容は生物(爬虫類と両生類)の進化についてでした。専門的な用語や教授の研究についての話も多く、大学の講義はこうだったなという気持ちになりました。ふたつめは、「昆虫の科学センサーの謎」というテーマで本校生徒のためだけに講義をしていただきました。どちらの講義も生徒たちにとっては新鮮なものであり、将来の大学のイメージが少しできたのではないでしょうか。昼食も京都大学のきれいで格安の食堂でおいしいランチを食べてきました。今日訪問した生徒の中から、京大が母校となる生徒が現れるかもしれませんね。楽し
みにしたいと思います。
午後からは、グループごとのFWです。それぞれのグループが事前に立てたスケジュールどおりに寺社仏閣を中心に回り、16:45までに旅館に戻ってきます。中には京都の伝統工芸体験を組み込む班もありました。グループFWは明日もありますので、金閣寺・銀閣寺・清水寺・平安神宮・龍安寺・三十三間堂などの有名どころが多数ある中からどのエリア・どの順番に回るかも工夫のしどころです。時間をいっぱいに使って帰ってくる班もあれば、時間のロスが大きく予定通りに回りきれないでルート変更をする班もあり、充実感は若干違っていたようでした。
夕食後は、祇園祭の宵々山へ出かけました。このときのために多くの生徒が浴衣を持参してきました。事前にレンタルを申し込んでいた生徒も含めると9割近い生徒が浴衣を着たことになります。浴衣の着付けは旅館の女将さんとそのお友達の皆さんが毎年手伝ってくださいます。祇園祭の中心となるのは八坂神社の前の四条通です。旅館から班ごとに20分ほど歩き四条通へ達すると、あとは人の波に飲み込まれていくようでした。私も久しぶりに本部待機ではなく祇園祭へ出向きましたが、中心となる四条烏丸あたりは人が多すぎて近寄れませんでした。毎年、宵々山あたりからは数十万の人が集まると言われますが、それは嘘ではないと改めて実感しました。
その中で、生徒たちは山鉾を見学したり露店でリンゴ飴を買ったりと、初めての祇園祭をそれなりに堪能していたようです。帰りの道を間違えて時間に間に合わなかった班もありましたが、全体を見ると良い経験になったことでしょう。
早いもので、明日は神奈川に帰る日となります。新幹線の時間もありますので、集合時刻に遅れないことは当たり前なのですが、自分たちの立てた計画をしっかりと実行し、有意義な一日としてほしいと願っています。