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学校長の部屋

関西FW1日目

本日(14日)から16日まで、本校3年生の関西FW(フィールドワーク)が始まりました。
IMG_3189.JPG天候が少し心配だったのですが、この学年の生徒の普段の行いが良いのでしょうか、移動(新幹線・バス)の際に雨が降ったものの、法隆寺の拝観時、奈良でのグループ行動時には雨があがりました。

それでは、一日目を簡単に振り返ってみたいと思います。
2泊3日を出来る限り満喫するためにも朝早くから活動しようと、横浜6:45発・小田原7:04発のひかり501号に乗り込み、京都駅に9:15に着きました。本日は奈良をFWの場としていましたので、京都駅からはクラスごとに分かれてバスへ乗車し一路奈良へ向かいました。毎年、感心するのですが、京都・奈良のバスガイドさんは本当によく歴史を勉強されていると感じます。名所旧跡は決まっているとはいえ、そのIMG_3196.JPG時代背景を押さえながら生徒たちの関心を引くような話し方です。京都弁の優しい感じも生徒たちに受け入れられているのも確かです。
まず始めの訪問地は法隆寺です。社会科の授業の資料集などでしか見ていなかった日本最初の世界文化遺産であり世界最古の木造建造物である法隆寺を目のあたりにすることで、生徒たちも感動を覚えているようにも見えました。まさに百聞は一見にしかずです。ガイドさんからそれぞれの建物や宝物についての説明を伺うことでさらに見識が深まります。金堂・五重塔・大講堂を見学した後、鏡池のほとりに目をやると、正岡子規の「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」の石碑があることに気がつきます。暑い夏ではありますが、秋になったらきっとこのようなIMG_3200.JPG風景が広がるのだろうなというイメージが膨らみます。斑鳩の里は、今もなお1300年以上前と変わらぬ風情があるように感じました。
そして法隆寺を後にし、近鉄奈良駅と奈良公園の2箇所にてバスを降り、グループFWが開始されました。事前に立てた計画通り班ごとに寺社仏閣を巡り、東大寺横の大駐車場に集合します。途中で回る順番を変えたり、バスの移動を徒歩に変えたりなど臨機応変に動くグループも見られ、状況をよく見ているなと感心しました。そして、全班が時間通りに集合し、学年としての一体感も感じることができました。

宿は1期生から数えて14回目(14期生ですから)、14年連続お世話になっている西本願寺目の前の「和泉屋旅館」さんです。バスが着くと、IMG_3216.JPG女将さんが道路まで迎えに出てきてくださり、「帰ってきたな。」という気持ちにさせてくださいます。本当にいつ来ても人情味があり、本校と同じアットホームさを感じさせてくれ、生徒たちも自然に溶け込んでいるようでした。今夜のイベントは「京舞妓、芸鑑賞」です。例年は舞妓さんが一人で来られるのですが、今年はお二人で来てくださり、より華やいだ雰囲気を作ってくれました。お二人は16歳と17歳ということで、本校の14期生(3年生)と1~2歳しか違いません。踊りを鑑賞した後の質疑応答(?)では、「なぜ、なりたかったのか。」「どんなとき、実感するか。」「どうしておしろいを塗るのか。」「メイクはどのくらいかかるのか」などたくさんの素朴な疑問が出ましたが、一つひとつ丁寧にお答えいIMG_3233.JPGただきました。最後に舞妓さんからは、「舞妓さんのなり手が少ないので、もしやってみたいと思う人はよろしくお願いします。京都の人でなくても大丈夫です。」との話がありました。そして、クラスごとに恒例の記念写真を撮って終了しました。
朝早くから盛りだくさんの一日が終わりましたが、体調不良者も今のところはおりません。明日の日中は、企業・大学訪問とグループFWが行われ、夜には浴衣(希望者のみ)に着替えて祇園祭に出かけます。明日も盛りだくさんの一日になると思いますので、今晩はしっかりと眠り、パワーを蓄えておきましょう。

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