自修館は、こころが育つ進学校。しっかりと、のびのびと「生きる力」を身につけます。

HOME > 学校長の部屋 > 4年生プレゼンテーション

学校長の部屋

4年生プレゼンテーション

本日も涼しい一日となっています。エアコンをかけなくても普通に過ごせるのは嬉しいことです。

DSC00063.JPGさて、自修館の特色のひとつに探究があります。その取り組みのひとつとして4年生が本日行ったプレゼンテーションについて紹介いたします。本校は1年次にチームディベロップメント学習とともに探究の基礎(調べ方・まとめ方など)を学びます。そして、個々で独自のテーマを設定し、1年生の1月頃より本格的な探究活動を行なうためにゼミへ配属となります。ゼミへ配属されると週に1時間、1~3年生までが各ゼミにて活動します。そこで、自分のテーマについて思う存分調べるようになります。そして、その調べた成果を10月の探究文化発表会にて、中間発表という形で来場してくださった方に個々にお伝えDSCF6858.JPGいたします。

それでは、4年生はということですが、4年生になると週に一度の授業としての探究はなくなります。その代わりに、ゼミ担当教員と定期的に連絡を行なったり、自らFWに出向いたりと活動には自主性が求められるようになります。そして、自分の調べてきたテーマについて2万字の論文にまとめあげます。高校1年生段階の彼らにとって2万字はかなりのハードルの高さとなり、毎年たいへんな思いをしながら最終期限までに必死になりながら完成させています。その提出期限をあと2ヶ月後にひかえ、今日は自分たちの論文の要旨を自分の配属されていたゼミIMG_5120.JPGの後輩を前にひとり10分程度で発表するという日です。もちろん、論文がほぼ完成していて頭の中に入っていないと発表ができません。後輩たちの前で恥ずかしいこともできませんので、4年生たちはパワーポイントを作り説明しやすいよう準備してきていました。

私は27ゼミすべて回ろうと思っていたのですが、一ゼミにつきひとりの発表を聞いていると2時間では回りきれず、残念な気持ちでした。発表者には個々にレベルの差はあるものの、一生懸命後輩たちへ説明している姿があり、微笑ましくありましIMG_4969.JPGた。中には発表をしているあいだに頭の中で説明がつかなくなり、自分の論文の問題点が見つかった生徒もいたようです。発表後には後輩たちからの質問に必死になりながら答えていました。このプレゼンテーションには、ゼミごとに5年生がひとりアドバイザーとして参加しています。4年生たちにとっては後輩たちからの質問よりも、この5年生からの鋭い質問に対して緊張感を持っていたように感じました。

こうして、一人ひとりが自らのテーマを発表する場面を持つことで、より自分の意見として頭の中に定着していきます。後輩たちも自分たち自身に置き換えて聞いていたことでしょう。今後の論文提出が楽しみです。

(※写真は、昨年度の探究文化発表会の様子です)