本日は昨日までの天気が嘘のように梅雨空はどこかへ行ってしまい、雲ひとつ無い快晴のスポーツ大会日和となりました。
それでも、朝4:30の時点で気になっていたのは、昨日までの雨の影響をグランドがどのくらい受けているかということです。まず、グランドを確認したところ、少しぬかるみはあるものの、今日の天気であれば開始までにかなり乾くだろうという結論となり、実施することを決定しました。生徒会や実行委員、係生徒たちが7時前には登校し、テントを張ったり競技用具を準備したりと一生懸命動いてくれていました。特に、実行委員の彼らは昨晩も20:00くらいまで残って準備をしてくれていました。感謝の一言です。
9:00の開会式のときには本当に雲ひとつ無い青空が広がり、生徒たちの顔には爽やかな笑顔が多く見られました。また、各組の応援団長たちの選手宣誓も力強く、これからの意気込みを窺うことができました。今年は昨年までとは異なり、男女(全学年選抜)ともに80m走と男子800m走・女子600m走が競技種目に加わりました。このため、より競技性が高まったように感じます。応援する側も、その白熱した接戦には手に汗を握り、自然に大声で声援を送っており、一体感を強く得られたように思います。
しかし、天気の良いのは良いことでしたが、気温の上昇には敏感になっていました。それは、昨年延期して7月開催となった際の教訓からきていました。今年は、本部に「見守りっち」という携帯型熱中症計(温度・湿度により警戒レベルを示してくれるもの)を2台用意し、養護教諭と約15分おきに確認しておりました。気温は30℃を超えることもありましたが湿度が低く、風も吹いていたせいか、注意レベルで留まっていました。しかし、午前中の種目をあと2つ残すというときに警戒レベル音が鳴ったため、無理をせず1種目を残して昼食タイムとしました。午後は、大山あたりに雲が流れてきたため、トラック競
技決勝の頃は日が隠れてくれて、600m・800mを完走した生徒も体調を崩す者がほとんど出ずに済みました。
生徒たちの力強さを感じる種目はトラック競技以外にも、騎馬戦・棒倒し・竹取物語・綱引きなどがあります。男子の騎馬戦・棒倒しは想像がつくと思いますが、女子の騎馬戦・竹取物語は想像以上に白熱したものとなります。竹取物語とは、センターラインに竹(棒)が並べられており、両サイドからその竹を取りに行き陣地へ持ち帰るというものです。中には引きづられても竹から手を離さないで頑張っている者がいたり(本当は反則)、竹ではなく人ごと塊として押していく者がいたりと、あの中に入るには少し勇気がいるかなと思うほどでした。でも、終了のピストルが鳴ると、「めっちゃ楽しい。」と笑顔で言っている女子たちがおり、普段は闘争心剥き出しにして何かをすることがないのだなと思うと、この種目を行っている意味はあるのかなと感じました。
そして、一番の盛り上がりを見せたのは、最終種目である組別対抗リレーです。最後の最後にドラマがありました。男子リレーのアンカーが、ゴールの際、1・2位がほぼ同時にゴールテープを切ったのです。応援席からゴールは反対側になるため、どちらが先に入ったのか判断がつかなかったのでしょう、アナウンスが流れるのを固唾を呑んで待っているのが伝わってきました。そして、後ろから追い込んだチームが逆転したというアナウンスが流れると、大きな歓声があがりました。私も、最後まで一生懸命走った彼らを見ていて、とても感動しました。
西日を浴びて閉会式に臨む生徒たちの顔には、少しの疲労と多くの満足感・達成感が浮かび、たくさんの笑顔がそこにありました。私の挨拶の中で「今の気持ちはどうですか。」と尋ねると、「最高です。」と答えてくれる生徒たちがおり、私も幸せな気持ちになることができました。勝者もあれば敗者もある、それが勝負ですが、決着がついたあとはともに戦った仲間です。ノーサイドの精神で、お互いの健闘を称え合い、全員が今日一日を気持ちよく終了してほしいと話しました。
明日からは初夏休みです。生徒たちには今日の疲れをしっかりと取りながらも、計画的に過ごしてほしいと思います。
最後になりますが、多くの保護者の皆様には暑い中、長時間にわたりご観戦いただき本当にありがとうございました。明日は保護者会ですから、疲れも残っているかもしれませんが、ご来校いただけますようどうぞよろしくお願いいたします。