文化を知り文化をつくる人間をめざして        
                   
    三つの精神              
                     
    一. 明確な自覚に基づく行動  
      自分自身を見つめ、一人の人間としてどのように社会に関わるかを考える。問題意識をもって課題を発見するとともに、その解決の方法を求める。自分の将来像を意識し、社会に対する貢献のあり方を模索する  
                 
    一. 挑戦し、継続し、再構成する意欲          
      理想社会の実現のために困難に屈せず挑戦することの尊さを知る。先学の業績に鑑み、継続して記録し、読解し、主張することの意義を知る。ひとつひとつ自分の手で再構成し検証することの必要性を知る  
                   
    一. 物事を評価する基準と視点            
      社会に関する幅広い知識を持ち、それを活用する深い理解を得る。多くの事例に接することで物事を判断する普遍的な価値基準を形成する。独創的な視点と方法で物事を大胆に捉え文化の創造に寄与する  
                     
           
  ■前期課程での取り組み          
    前期課程では、自ら課題を見出したり、特徴を比較したり、因果関係を踏まえて論理を構成したりする力を養うため、発達段階を考慮した調べ学習を課題に出しています。例えば、授業では「日本の各地方の特徴」「近所に残る歴史遺産」「自分が考える理想の国家」などのテーマを課しています。また、同じく前期課程では岩波ジュニア新書を副教材として使用しています。これは、科目・分野の枠を超えて総合的に社会事象を把握し考える力を徐々に身につけさせたいからです。本を読むことから得る広い視野と学問の深淵に臨む探究心を前期課程のうちから育むことで、後期課程から求められる抽象概念の世界で試行錯誤する粘り強さを養いたいと考えています。  
                       
                       
  ■後期課程での取り組み          
   

後期課程では歯ごたえのある新書を副教材としています。日本史では新書を使って、近代史の理解に欠かせない経済史を深く考える課題を設けています。大学入試で問われる力は知識量のみならず社会科学への問題意識の有無そして切り口です。日常の学問に向かう姿勢が自ずと解答に表われるものです。そのため、5年生では倫理を、6年生では政治経済を全員が履修します。自分の中に価値評価の基準をかたちづくるうえで、30種類を超える思想に触れることは視野を広げるためにも不可欠ですし、時事問題を主体的に考える姿勢を築いていくことは生涯を通じての財産になります。文化を知り、文化をつくる人材の育成をめざして日々取り組んでいます。