自修館は、こころが育つ進学校。しっかりと、のびのびと「生きる力」を身につけます。

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学校長の部屋

保護者目線のスポーツ大会

今日で一学期期末考査前の部活動は最後となります。明日より考査一週間前ですから、原則部活動は禁止です。「部活大好き」という生徒も多いのですが、計画的に文武両道を貫いてほしいと願います。

さて、一週間前にスポーツ大会は終了しましたが、今年も保護者の方から熱烈なコメントをいただきましたので、ここに紹介させていただきたいと思います。保護者目線で書かれているため、私たちも「なるほど」と新たな発見をするようなこともあり、とてもありがたいです。

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5/19のスポーツ大会、昨年に引続き今年も観戦させて頂きました。青空のもとで行われた2017年スポーツ大会。生徒のみなさんの走る姿、ダンス、応援の声、汗、涙、歓声、そして笑顔。競技、応援、運営と様々な場面で活躍される生徒さんの姿に、今年も胸が熱くなり、元気を頂きました。実行委員の皆さん、先生方にお礼の気持ち込めて今年も保護者席からの独断と偏見のレポートをお送りさせて頂きます。

1.保護者席拡張のお礼

 まずは、保護者席の拡張のお礼を先生方、実行委員の皆さんに差し上げたいと思います。ありがとうございました。朝、グランドに着くと保護者席のテントが大きくなり、椅子の数も増えていることに気がつき驚きました。さらに、このテント内の椅子もすぐに満席となったことにもびっくり。席の無い保護者の方々はグランドの周りの木陰から観戦されていました。それも生徒応援席のすぐ横まで。平日開催にも関わらず、とても多くの保護者の皆さんが観戦されました、校長先生のブログによると過去最大の観戦者数だったとの事。一緒に観戦した家内は10回目の観戦でしたが、「こんな人数は初めて。」と話していました。こんな多くの方々が観戦にみえるのは、保護者として自分の子供達の姿を見たいという動機だけではなく、自修館のスポーツ大会そのものの魅力だと思います。競技内容、運営している実行委員の姿、生徒のみなさんの真剣に取り組む姿・・・そんな皆さんの姿を見たくて、「来年も観戦しよう」というリピーターが増えていると勝手に想像しています。(観戦歴2回目の私自身がそうなので・・)

 実行委員のみなさん!2017のスポーツ大会!素晴らしかったです。

DSC03657.JPG2.朝からアドレナリン大放出

 朝一番の競技は、80m走予選。準決勝、決勝へと進むためのガチンコ勝負の戦いです。選手の皆さんは気合充分。特に男子はすごい気合。ゴールを走り抜け、審判から準決勝に出場できる2位以内のコールがされると「ウォー!」と喜び爆発。準決勝への切符を手にした選手はゴール脇で競技終了まで待っていますが、そこに次レースの選手がゴールし、準決勝進出が決まった選手が入ってくると、待っていた選手とゴールした選手がハイタッチをかわし、お互いに「ウォー!」。レースが進み、準決勝進出が決まった選手が増えて来ますが、そのたびにみんな「ウォーーー!!」と雄叫びをあげて、ハグ、そしてハイタッチ!!プログラム番号1番の競技からこのハイテンション、アドレナリン出まくり状態!!!!午後まで持つのかー?

 そして、各組の応援も朝からハイテンション。80m走予選は、開会式直後なので、応援席に戻らず、フィールド内での応援ですが、応援の声も盛り上がった終盤の雰囲気。みんな大丈夫かー!午後には声が出なくなるぞー!との心配をよそに、一日の盛り上がりを約束する、ハイテンションの朝のスタートでした。

IMG_4458.JPG3.優しい先輩

 保護者席をほんわかした、優しい気持ちにさせたのが、「愛情リレー」でした。学年の異なる男子と女子が行う二人三脚。スポーツ大会観戦のベテランの家内によると、この競技は4,5年生女子と1,2年生男子のペアが上手だと言います。それは女子の先輩が掛け声も大きく、支えあう手の位置などリードしてくれ、後輩男子が素直に対応するからだそうです。でも、今、保護者席前に差し掛かるのは、5年生男子と2年生女子のぺア。5年生男子は背の高い、大柄な生徒さん、その5年生男子が2年生女子と肩の高さを合わせるため背中を丸め、長い腕で2年生女子の肩を支えています。歩幅も彼女の歩幅に合わせ、小さい声で「いち。に。いち。に。」と声を掛けながら進んでいます。この姿を見ていたお母様方から「優しい先輩!」「かわいい!」「なんて微笑ましいの!」との声が漏れます。そして、前の席のお母様たちは2人の声に合わせて、「いち!に!いち!に!」と一緒に声を掛けています。

 本当に微笑ましい姿でした。1年生から6年生という幅広い年齢の生徒さんが学ぶ自修館。そんな中で自然と後輩を指導し、いたわる文化が醸成されているのですね。自修館の魅力の一つを感じられたシーンでした。

IMG_4545.JPG4.昼はやっぱり部活対抗リレー

 今年も各部の皆さんがユニフォームを着て頑張ってくれました。保護者席の人気は、今年も海水パンツで走ってくれた水泳部男子の皆さんでした。日頃の練習で鍛えた素晴らしい肉体だけなく、その走りも美しかったです。そして競技後は保護者席前に並び、ご挨拶!大きな拍手が送られていました。

5.みんなが作るスポーツ大会

 午後の始まりはダンスバトル!昨年は入学して2か月の新1年生の頑張りをレポートしましたが、今年はちょっと違う部分に目が行きました。それは演技後の姿です。赤組が最初に演技を終えると実行委員の生徒さんが「左DSC04118.JPGに移動してくださーい!」と指示を出し、それを受けて応援団の生徒さんが誘導して、次の組の演技を見るポジションへ移動して行きました。「座ってくださーい。」との応援団の生徒さんの声。でも、1、2年生は、演技を終えた興奮と解放感で仲間との話が進みなかなか座ることができません。すると既に腰を下ろし横にいた4,5年生から声が掛かります。「座ろう!とにかく、座ろう!」そして、反対側の4,5年生から「はい。そうしたら前を向いてー!」という声が掛けられました。1,2年生は、その声に促され、腰を下ろし、前を向きました。すると前には次の演技をする青組が横一杯に広がり、演技開始ポジションに整列。音楽が始まるのを待っているところでした。 うーん、すごいな自修館生。何気ないシーンでしたが、4,5年生になると「実行委員や応援団だけが、スポーツ大会を作っているのではない。俺達、私達、全員が作っているんだ!」という気概を感じた次第です。これが自修館イズム、伝統なのでしょうか。ここにいる1,2年生が、2年後、3年後、きっと下級生をリードしているのでしょうね。

DSC04232.JPG6.ノットリリース‐ザ棒(not release the 棒)

 自修館スポーツ大会の伝統競技、女子の竹取物語、男子の棒倒し、そして組別対抗リレーと午後の競技は一気にクライマックスへと向かって行きます。砂塵を巻き上げ、竹の棒を奪い合う竹取物語。2017年はとても激しい戦いだったと思います。それはレフリーの先生が吹く笛の回数が示しています。戦いの最初は1本の竹を2,3人の女子が引っ張りあい、比較的あっさりと勝敗が付き、自陣に竹が運ばれます。しかし、フィールドの竹の本数が少なくなる競技中盤からが本番です。フィールドに残る竹は2本。1本の竹には双方の組の10人前後、計20人が周りを囲んで、引っ張り、奪い合います。当然倒れ込む選手が出て、危険防止のため、レフリーの先生の笛が鳴り響きます。「ピッ!ピッ!ピッー!」すると生徒さんは竹から離れ、立ち上がり、次の笛で再度奪い合い開始です。そう、まるでラクビーの試合を見ているようです。ラクビーは「ノットリリース‐ザボール(not release the ball)」ですが、竹取物語は「ノットリリース‐ザ棒(not release the 棒)」。1本の竹を前に対峙している姿は、スクラムのようです。競技も後半に差し掛かり、2本の竹の行方は決着がつかず戦いはヒートアップ。「ピッー!ピッ!ピッ!」「ピッ!ピッ!ピッ!」何度も笛が鳴り響きます。さっきまでは笛に素直に応じていた選手達ですが、後半に入り、意地と意地のぶつかり合い。倒れこんでも竹を離そうとはしないようです。10回位の笛の音でやっとブレーク。「ピッ!」再度、勝負です。 しかし、ここでタイムアップのピストルの号砲。竹2本の決着はつかず、順番に竹から離れて自陣に戻っていきます。ところが1人の選手がここで急にその竹を持って、自陣に戻ろうしました。当然ここでもレフリーの先生の激しい笛が鳴り響きます。「ピッ!ピッ!ピッー!」。竹は戻されましたが、女子の皆さんの執念を強く感じた一戦でした。

DSC04270.JPG7.俺たちは仲間

 鍛えられた上半身を披露しての男子の棒倒しです。今、保護者席の前には、1回戦で青組に負けて3位決定戦を戦う赤組。そして控えには、決勝戦を待つ青組が座っています。3位決定戦前に棒に付けるフラッグ交換などの準備で待っている間、赤組のオフェンス陣の選手と青組の選手がこれから攻める相手陣地を指さしながら話しています。どうも、攻撃の作戦を検討しているようです。その相談する選手の横顔がとても真剣です。そして笛がなり、赤組のディフェンス陣が棒を囲み、守備体制を整えています。いよいよ開始の号砲が!赤のオフェンス陣が一直線に敵陣に向かって行きました。緑組の攻撃も厳しく、赤の棒が斜めになり始めました。「あー!!」と思ったところに、赤組勝利を知らせる号砲。「やったー!!」喜ぶ赤組ディフェンス陣。控えの青組からも声が掛かります。フラッグを取ったオフェンス陣、「勝ったぞー!」との雄叫びと「どや顔」で戻ってきます。戻ってきたオフェンスの選手はディフェンスの選手の肩を叩きながら、その頑張りを讃え、何人かの選手はそのまま控えの青組の中に入って行きます。青組の選手が手をあげるとホームラン後のベンチ前のようにタッチしながら駆け抜けていきます。再度、赤組は整列し、結果のコールを受けます。「赤組勝利!」湧き上がる選手達。その歓声を聞くと今度は決勝戦に向かう青組の団長が立ち上がり「よし。いくぞー!」。青組の選手は「おー!」と応え、立ち上がり、棒に向かいます。今度は、赤組選手達から声が掛かります。「行って来い!行って来い!」「頑張れよ!」「勝てよー!」そして控え席に向かう赤組選手は入れ替わりながら、青組選手の肩を叩き、ハイタッチをして送り出して行きます。この一連のシーンを見ていた私は、とても清々しい気持ちになりました。スポーツ大会は青、赤、黄、緑の4つに分かれて戦っているけど、みんな自修館生。日頃も声を掛けあい、励ましあっているのでしょうね。一体感を強く感じました。スポーツ大会を目いっぱい楽しみ、成功させようとする皆さんの姿がとても印象的でした。

8.守りの要は礎にあり。

 昨年は、オフェンス陣の要、元気いっぱいの団長さんを羽交い絞めにして、棒に近づけさせないという真田昌幸もびっくりの奇襲作戦に沸いた棒倒し。今年も出ました!!勝利の方程式。それは優勝した青組のディフェンス陣です。赤組との1回戦、保護者席の前は青組のディフェンス陣が棒を守る陣地でした。赤組の攻撃にビクともしなかった青組。1回戦の勝利の後、ディフェンス陣がその守備隊形を解くとその秘密が明かされました。棒の上部を守っていた選手か順番に外れていくと、その下に大きく、体格の良い選手が2名、棒の根本にどっかりと腰を落として、その体で棒を支えていました。保護者席からは感嘆の声が聞こえます。「これがビクともしない守りの秘密だったのね。」「これはすごいわ・・」まさに、"守りの要は礎にあり"です。 さあ、そして決勝戦です。笛が鳴り、青組のディフェンス陣が棒を囲み始めると、保護者席も青組の守備の秘密を知っているので、守備体制を固める動きを固唾を飲んで見守っています。まずは、一番体格が立派な選手がどっかと地面に腰をおろし、足と腕で棒を抱え込みます。次に反対側に向き合うように2番目に体格のしっかりした選手が棒を抱え込みます。そして、その上に向きを変え、順番に選手が棒を支える隊形をとっていきます。よく見ると選手の身長、体格、その特徴を生かした順番、ポジションになっているのが良く分かります。そして完璧な棒倒し守備隊形が完成!「バーン!」戦い開始の号砲です。さすが決勝戦、攻める黄組も強者揃い。守る青組の一か所に集中して突破を試みます。1回戦ではビクともしなかった青組の棒ですが、少し傾き始めました。黄組の切込隊長が、棒によじ登ろうと手を伸ばしていきます。今回は青組ダメかと雰囲気が漂い始めた保護者席。それが「おっー!」という歓声とともに吹き飛びました。「おっー!!」「戻った!!」「棒がまっすぐに戻ったわ!!」そうです。傾き始めた棒が、青組ディフェンス陣の力で垂直に戻ったのです。拍手をするお母様たち。その後、青組の勝利を告げるピストルの音が聞こえるまで、青組の棒が傾くことはありませんでした。勝利の報を聞き、湧き上がる青組ディフェンス陣。肩を落とし自陣に戻る黄組の選手。保護者席からは両組に惜しみない拍手が送られています。そして、玉ねぎの皮をむくように、青組守備陣形が解かれ始めました。そして、最後に土台を支えていた体格の立派な選手が立ち上がりました。さすが激戦の後、紺色のズボンが砂で真っ白です。ディフェンスの選手が次々に彼を囲み、声を掛けています。「やったぞー!」「すっげー。守ったぜ!!」彼は興奮する皆とは対照的に優しい笑顔で応え、小さくうなずいています。オフェンスの選手が凱旋してきました。そして、やはり彼の元へ。「よく守りきった!最高ー!!」との声に彼は微笑むのみ。でもその目は、やり遂げたという達成感と守り切った充実感に溢れた素敵な目をしていました。体力のみでなく、企画力、知力、実行力の粋を集めた自修館伝統の棒倒し!今年も堪能させて頂きました!

DSC04317.JPG9.きっと宝物になる。

 スポーツ大会のフィナーレを飾る組別対抗リレー。今年も素晴らしい走りを見せてくれました。各選手とも大声援を受けて、全力で走り抜けて行きました。今年特に印象的だったのは、女子の組別対抗リレー。このレースは僅差のデットヒート。アンカーの選手にバトンが渡ったのは黄組、赤組の順、でも差はほとんどありません。アンカーの走る最後の1周に運命は託されました。二人とも素晴らしい走り。大声援の応援席の前を通過する際は、ほぼ並んでいるように見えます。勝負は本部席前のゴール直前までもつれ込みました。そしてゴールテープを切ったのは・・・・赤!飛び上がって喜ぶ赤組女子アンカーの選手。赤組の選手が周りに集まってきて、飛び跳ねて喜んでいます。そして、その横にはがっくりと肩を落とした黄組女子アンカーの選手が・・・膝に手を付き、味方の選手が近づいて来ても、それを制して一人・・・・やがて、立ち上がり応援席に向かって歩き始めました。そして、涙を流しているのがわかります。その背中を追っていくと黄組の応援席ではなく、応援席から離れた保護者席との間のほうに向かって歩いて行きます。保護者席からは、その姿に惜しみない拍手が送られ、ハンカチで目頭を押さえているお母様が何人もいらっしゃいました。ここからは、ひとりのおじさんの想像です。10人でバトンをつなぐ「組別対抗リレー」。9人は半周づつですが、アンカーは1周を走るので負担も大きく、責任も重大です。そしてアンカーを務めるチャンスは、6年間の自修館生活の中で、5年生の一回のみ。そして青、赤、黄、緑の4人のみです。そんな名誉あるアンカーに選ばれた選手は、優勝を目指し、応援席に凱旋する姿を目指して、バトンパスの練習をし、他の選手を鼓舞してきたと思います。そして本番の今日。「絶対に優勝するんだ。」という強い信念で臨んだことと思います。「だのに、なぜ・・・悔しい!神様はどうして私たちに微笑んでくれなかったの!」応援席から離れたとこに向かって歩いて行く彼女の背中がそんな風に訴えているように思えました(あくまでも、おじさんの妄想です・・・)。悔しいよね。でも、おじさんは思います。10年後、20年後、ここでアンカーとして走ったこと。応援席からの大声援。仲間の慰めの言葉。そして涙。きっと、あなたの宝物になっていると思います。今は悔しくて、涙に暮れているかもしれませんが、それでもいいのです。でも、10年後、20年後、あなたの宝物になると信じています。

あっという間の一日でした。素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた自修館の皆さん、先生方、ありがとうございました。保護者席から感謝を込めて・・・・

「おつかれ (チャ、チャ、チャ) !おつかれ(チャ、チャ、チャ)! おつかれ(チャ、チャ、チャ)!」

来年も楽しみしています。失礼致しました。