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学校長の部屋

お雛様の解説

お昼休みに1年生男子7~8名が校長室へやって来て、先輩たちの顔写真ポスターを眺めていきました。彼らが去って授業が始まり落ち着いていると、廊下から良く通る女性の声が聞こえてきました。「さてIMG_2451.JPGは」と思い廊下へ出てみると、予想は的中し、そこには七段飾りのお雛様を解説している女性教員と古典の授業を受けている4年生の生徒たちがおりました。以前、本ブログにて紹介しましたが、お雛様が飾られると彼女は授業の教材として活用しています。私もそっと生徒の後ろで話を聞くことにしました。すると、恥ずかしながら知らないことを耳にしたのです。きっと初歩的なことだと思うのですが、「京雛」と「関東雛」で男雛と女雛の位置が逆だということでした。私には二人の娘がおり、親王飾りをそれぞれ持たせているのですが、右に男雛・左に女雛で並べています。彼女曰く「右大臣と左大臣では、左大臣のほうが位は上です。左上座となるため左側IMG_2450.JPGが上となっています。そう考えると、この男雛と女雛は位置が逆ですよね。昔は左側に男雛だったのですが、明治時代頃から今のようになったようです。でも、京都を中心とした関西では今でも左に男雛が飾られています」と話してくれました。知らなかったことは恥ずかしいのですが、なぜなのか不思議に思い調べてみることにしました。すると、昔は左が男雛・右が女雛だったが、明治時代に西洋文化が日本に入ってきたとき、国際儀礼では「右が上位」という習慣があり、大正天皇の即位の際に西洋風に倣って並ばれたことから広まり現在の並びに変わって言ったとありました。しかし、都があった京都の職人は伝統を重んじ、並びを変えなかったために2通りの並び方ができたとのことです。これまで知らなかったことは恥ずかしいのですが、ひとつ勉強になりました。

IMG_2453.JPG生徒たちもお内裏様や三人官女、五人囃子、右大臣・左大臣、桜橘、三人上戸、箪笥・長持・鏡台・お茶道具・牛車・籠・重箱などの解説を聞き、これまでなんとなくお雛様を眺めていたものが、見方が変わったように興味深そうに近くで眺めていました。きっと、これから古典で出てくる情景が思い浮かびやすくなったことでしょう。

来年も彼女の解説が聞けることを楽しみにしていたいと思います。