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学校長の部屋

周りの人への配慮

本日、3学期最後の1年生セルフサイエンスの授業を行ないました。先週からの引き続きとなるテーマ「周りの人への配慮」を考えます。先週は、昨年(平成26年)9月に起きた事件を題材としましDSC_0723.JPGた。それは、埼玉県の特別支援学校高等部に通う全盲の女子生徒Aさんの白杖が歩行者にあたり歩行者が倒れ、そのあとその女子生徒が倒れた歩行者に後ろから強く蹴られたというものです。信じられないことが起こったわけですが、このようなことが起きないようにするためにはどうすればよいかということをグループで話し合いました。様々な意見があったのですが、その中で「自分たちが目の見えない人たちの身になって体験してみたらどうか」というものがありました。そこで、本日は疑似体験を通して視覚障害のある方の身になって考える「ブラインドウォーク」を行いました。方法は二人一組になってひとりが目を閉じ、もうひとりが教室の中を誘導するというものです。条件を次の4つに変えながらどのように感じるのかを実体験してもらいました。

①しゃべらず、触れず、手を叩く音のみで誘導

②触れず、言葉だけで誘導

③しゃべらず、手をつなぎ、誘導者のペースで歩く

④しゃべらず、手をつなぎ、目を閉じた者のペースで歩く

以上、4つのパターンで交替で実施しました。

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実施後、どのパターンが安心して歩くことができたかを尋ねると、④が圧倒的に多く、その次が②でした。また、目を閉じて歩くことそのものに恐怖心を感じた者も多くいました。①は四方八方で同じような音がしていますから分からないことが不安の原因でした。②は具体的な指示があった場合は、安心感があったようです。③は引っ張られる感覚が強く、より恐怖心が増したようでした。

先週のAさんのように白杖だけでひとりで町の中へ出るように言われても、到底無理であることを生徒たちは感じたようです。もちろん、Aさんのような立場の方を蹴飛ばすなど考えられないとのことでした。それでは、気持ちの理解ができたのなら自分たちに何ができるか、どうすればよいかを考えるべきですね。信号待ちで目の不自由な方を見かけたならば、声をかけ、誘導が必要であれば手を添えてその方のペースで歩いていくことです。生徒たちも頭では理解ができたようでした。あとは、その場に遭遇したとき声をかけられるかどうかだと思いますが、思い切って行動に移してほしいものですね。

また、この季節、ニッポン放送では目の不自由な方が安心して町を歩けるようにと「音の出る信号機」を設置する募金活動を行っています。それは、今年で41回目になるそうですが「ラジオチャリDSC_0721.JPGティーミュージックソン」という特別企画で、12月24日正午から25日正午の24時間番組を実施します。首都圏の音の出る信号機の約20.5%がこの募金により設置されているそうです。私も車を運転していてニッポン放送をよく聞くのですが、この季節になると必ずこの企画の実施予告を耳にします。生徒たちにも、世の中ではこのような取り組みが行なわれていることを伝えました。自分たちも、様々な形で助け合いに参加できることを理解してほしいと願っています。