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学校長の部屋

ラグビーワールドカップに思う

ここ半月のあいだで、俄かに盛り上がりを見せているスポーツがあります。皆さんも耳にしていることと思いますが、「ラグビー・ワールドカップ」がイングランドで開催されており、日本代表(ジャパン)が歴史的勝利をあげました。南アフリカ戦の劇的な逆転勝利に胸躍らせた方もいたと思いますが、私も見ていて思わず目頭が熱くなったことを覚えています。番狂わせの少ない力の勝負と言われるラグビーで、ランキング12位(当時)のチームが4位のチームを破ったのですから、全世界のラグビーファンが驚いたことでしょう。

P8080684.JPGこれまで野球・サッカー人気に押され、さらに3K(きつい・汚い・危険)スポーツと言われて敬遠されるところがありましたが、やっと日の目を見たようで嬉しいかぎりです。これも2019年のラグビー・ワールドカップ日本開催が決まり、国や協会が力を入れ始め、今回のイングランド開催をメディアが大きく取り上げるようになってきたからでしょう。ここで、ルールは分からなくても俄かにファンになった人たちも多いと思います。その魅力を探ってみると、巨漢同士が身体をぶつけ合い、ひとつのボールを少しでも前に進めようと自己犠牲の精神で必死に走り、あたり、タックルする姿にあると感じます。特に、自己犠牲の精神に感動を覚えます。「One for all,All for one」という言葉が有名ですね。

また、今回のジャパンの魅力は世界で一番の練習をしてきたことかもしれません。上位チームに比べて体格的に劣るジャパンが世界で勝つためには、質量ともに並大抵の努力では無理なのです。本当の力(個々・チーム)がつかなければ勝つことができないのがラグビーです。直向に努力をし続けたチームが勝つ、ごまかしが利かない、そんな人生の縮図のようなラグビーが私は大好きです。この姿勢を本校の生徒たちにも伝えたいと常々思っています。

P8080689.JPGしかし、今回のラグビーの取り上げ方で少し残念なのは、試合が終わったあとの「ノーサイドの精神」に触れることが少ないことです。前後半40分ずつ全力を尽くして戦い抜き、そのあと戦える力が残っていない、ごまかしが無く力と力の勝負をした選手同士は試合が終わればお互いよく頑張ったということで相手を称え合います。試合が終わって着替えるとレセプションが用意され、先ほどまでグランドで戦っていた者同士が語り合い、称え合うのです。私は、そんなところもラグビーの良さだと思っていますし、生徒たちにもスポーツ大会のあとの総評で「ノーサイドの精神」について毎年話して聞かせ、そんな学校P8080692.JPG環境にしたいと願っています。

今後、ジャパンがベスト8に残るのはかなり難しい状況ですが、最終戦となるアメリカ相手に照準を定め、ぜひジャパンらしいチーム力の勝負をしてほしいと思います。

(※写真は、サッカー部の夏合宿での走りこみの様子です)