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学校長の部屋

思いやりの心を育てる

本日の放課後、公益財団法人モラロジー研究所の伊勢原事務所代表世話人の方が校長室へお越しくださいました。モラロジー研究所は、倫理道徳の研究・教育を通して社会の道徳化を推進されています。モラロジーとは、「道徳」を表すモラル(moral)と「学」を表すロジー(logy)からなる学問名です。日本語では「道徳科学」と言われています。

20081028.JPGこのモラロジー研究所が、夏休みに伊勢原市にて「第52回教育者研究会」を実施されました。毎年夏休みに行われているのですが、3年前から市内4校の高校生がこの研究会の「思いやりの心を育てる」というテーマに、パネルディスカッション形式で参加しています。今回、本校からも4年生男子1名と5年生女子1名が参加しました。その御礼ということで代表世話人の方がわざわざ来てくださったのです。

昨年は私も参加させてもらったのですが、今回は別の校務が入っていたため参加できませんでしたので、どんな発表・受け答えをしたのか気になっていたところでした。でも、代表世話人の方からは「生徒たちは自分の意見を堂堂と発表していましたよ。会場に来ていた教育関係者や一般の方々も高校生たちの話を聞けて満足されていました。」とお聞きし、安心することができました。本日、参加した生徒にお礼状と当日の様子の入ったDVDを預かりました。また、学校の保存用にとDVDをさらにもう一枚いただきましたので、さっそく見させてもらいました。

20080801.JPGパネルディスカッションは、高校生の司会で始まり、①「自分の思う思いやりの心とは」、②「自分の行った思いやりの行動」、③「高校生は思いやりの心がないと言われることについて」、④「どんな大人になりたいか」の順で話が進み、その後、④「大人に対して望むこと」、⑤「これまでに好印象の教師はいたか」、⑥「SNSの利用ですぐに返事をしないといじめの対象にされるというが、どう考えるか」など会場からの質問に答えていました。

ビデオに映る高校生たちは、一つひとつのテーマや問いにしっかりと自分の意見を主張することができており、私も関心しました。①「自分の思う思いやりの心とは」では、「自分がされて嬉しいこと・相手のことを良く考えて行動すること・他人を気遣う言動・相手も自分も気持ちよい・相手を大切にする・自然と出る相手への配慮・形や定義はなくマナーに近いもの」などの回答がされ、会場の方々も大きく頷く様子がありました。③については、「確かに思いやりのない行動をとる高校生もいるが、それは全体の中では一部であって全ての高校生と思ってほしくはない。」という答えが多く、実際に電車で席を譲ったり、エレベーターの出入りを譲ったりしているとのことでした。⑥の質問は「思いやりの心を育てる」というテーマと少し離れますが、会場に来た多くの大人が気にするところでした。生徒たちの答えは、「前もって返事は時間があるときにすると話しておく」「信じられる人としかラインをしていない。大勢で行うから難しくなる」「会話のようになりそうなときは、電話のほうが早いし、言葉のほうが伝わりやすいので電話をして済ませる」などの回答がありました。さすがにこの研究会に参加してくる生徒たちですから、とてもしっかりとした受け答えでした。この話題は、それぞれの学校でも全校生徒の前で話してもらうと良いと感じます。

IMG_0432.JPG全ての受け答えを掲載することはできませんが、高校生たちにとって大人といっしょに「思いやり」について考える機会を与えられたことは良い経験になったようでした。また、学校が違っても同世代の生徒たちが様々な考えを持っているということの再確認ができたことも良かったようです。来年以降も、この研究会へ生徒に参加してもらいたいと思います。

(※写真は、我が家の蘭です)