自修館は、こころが育つ進学校。しっかりと、のびのびと「生きる力」を身につけます。

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学校長の部屋

絆を繋ぐ

今日も朝から冷たい雨の降る一日となり、芯から寒いと感じておりました。皆さんはどうだったでしょうか。

この天気の中で、「今日は暖かいですね。コートがいらないくらいですね。」とおっしゃる方がいました。その方は、今朝東北(盛岡)を出てこちらに来られたため、暖かいと感じられたようです。今朝の盛岡は氷点下7度だったそうですので、それを思えば私たちが寒いなんて言ってられないですね。

DSC03071.JPGこうして遠路はるばるお越しくださった方は、岩手県宮古市立田老第一中学校の校長先生と2学年主任の先生です。田老第一中学では、震災の体験を多くの方に伝えて風化させないための「田老を語る会」という取り組みを行なっています。以前、このブログにも掲載したように、東日本大震災以来、本校ではボランティアとして4年間にわたり田老を訪問してきました。そして、昨年、田老第一中学校を訪れたことが今回へと繋がり、田老の3年生が4月に修学旅行で関東へ来る際に本校で「田老を語る会」を実施していただけることになりました。今日は、打ち合わせのためにお越しくださったのです。

DSC03075.JPG校長先生は、「今度来る生徒は震災のときに4年生でした。半数の子は家が流され、被害にあっています。つらい思いもしてきましたが、しっかりと伝えていくことで忘れてはいけない自覚ができます。自分たちが生きている間にまた地震や津波が来るかもしれません。そのときに教訓として活かせるようにするためにも、人に伝えることで確かなものにさせたいと思います。こういう機会を得られて感謝しています。」とおっしゃられました。本校の生徒たちにとっても、同世代の体験を聞き交流を持たせてもらえることはとても心に響くものがあるはずですので、こちらこそ本当に感謝しています。

DSC03574.JPG実際の「田老を語る会」の内容は今後さらに細かくやり取りをしていく予定ですが、交流を持つという点でグループの話し合いもさせたいということであり、本校からは同学年(15期生)のみの参加となりそうです。他学年には、田老の生徒が発表している様子をビデオで見てもらう機会を設けたいと考えています。

最後に、震災の被害を受けた田老の生徒たちが書いた文集「いのち」をいただきました。震災後、2年間をかけて完成させ、平成25年3月11日付で発行したそうです。私たちの分かり得ない彼らの気持ちが、そこにはあります。これからじっくり読ませていただこうと思います。そのうえで、生徒たちにも読んでもらえるようにしたいと思います。