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学校長の部屋

学ぶべきは関東大震災

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本日の5・6校時、名古屋大学減災連携研究センターの武村雅之教授をお招きし、ご講演いただきました。 武村先生は、地震学だけが地震防災を担っているわけではなく、様々な分野の人と連携することが大切であると仰られていました。実際に地震を予知することは大変難しく、本来は予知研究と言っていたものが、いつの間にか研究が取れてしまっていると話され、東北地方太平洋沖地震以後、地震学には強く予知を求められるようになっているとのことでした。

「現在の地震学では、何が起こったのかはすぐに分かるが、事前に物理モデルに基づき、地震・地震動の予測を正確にはできない。しかし、過去の歴史や地層に残る記録を捜し、それに基づいて防災を考えることはできる。もし、東日本大震災で歴史に学び適切な行動をとっていたら、犠牲者のほとんどが死なずにすんだのではないか。」と、科学だけに頼ることの危険性を話されていました。 首都圏直下型地震や東南海トラフなどが叫ばれている今だからこそ、関東大震災から学ぶことがたくさんあるとも仰られ、学校のある伊勢原・厚木などの当時の被害状況を紹介してくださいました。武村先生は、関東大震災後の各地の慰霊碑を実際に歩いて回り、そこに書かれている内容などから当時の状況を確認されています。伊勢原にある慰霊碑も、今回の本校の要請を受けてから事前に確認して回られたそうです。

最後に、地震に対する備えを一人ひとりが考え、実行していくことの大切さを話され、「一人の百人力より、百人の一人力」という言葉を残されました。 生徒たちも、今自分たちがやらなければならないことが理解できたのではないでしょうか。とても有意義な時間を過ごすことができました。