自修館は、こころが育つ進学校。しっかりと、のびのびと「生きる力」を身につけます。

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学校長の部屋

2学期始業式

DSC00872.JPG昨日までの初夏休みが終わり、本日2学期が始まりました。
生徒たちも元気な顔で登校し、始業式にも明るく臨んでおりました。
始業式の中では、政府からの要請である東京電力管内における夏の『数値目標を設定しない節電』への本校としての協力を呼びかけました。
また、昨日まで私と教頭で岩手県宮古・田老へ行ってきましたので、その報告と夏のボランティア参加生徒の募集も呼びかけました。(23日のブログで掲載していましたが・・)
ここでも少しだけその報告を掲載したいと思います。23日のブログで書いたように田老のスーパー堤防や住居跡などは、1年前に行ったときとほぼ変わらなかったこと、大きく違っていたのは、スクラップとなった何百台という車の山や瓦礫の山がほとんど無くなっているということでした。1年前には『これをどのように片付けることができるのか。』と考えてしまいましたが、少しずつでも継続して行っていた方々のおかげであると感動しました。また、電車が走っていることにも感激しました。1年前は線路も津波にやられて復旧の目処が立っていませんでした。
夏のボランティアの打ち合せを兼ねていましたので、現地の方にお話を聞く機会が多くありました。23日にも一部を紹介しましたが、印象に残っている言葉を再度紹介したいと思います。『自分たちが被災したとき、避難所暮らしでお風呂にも1ヵ月近く入っていなかったが、惨めだと思ったことは一度もない。みんなで助け合っていて避難所が大きな家族のようだった。』『朝、家を出た後、今生の別れとなった人もたくさんいた。だから、今はどんなに喧嘩していても、朝家から送り出す時には笑顔で送り出している。』『時間を大切にするようになった。震災前はいくらでも時間はあると思っていた。』『今、ごはんを食べる時に本当に感謝している。こうして今日も夕飯が食べられる、生きていられている。』など、たくさんありました。
みなさん震災で生活が大きく変わったのだけれど、思いやりや感謝の気持ちが強くなっていることに驚くとともに、この一年平々凡々と暮らしてきた自分が恥ずかしい気持ちになりました。
また、今だから話せることもあるようでした。被災当時は、子どもたちになるべく地震や津波の話を聞かないようにしていたそうですが、最近になって当日の様子などを話す機会があったのだそうです。そのときに、中学生や高校生が、様々な活躍をしていたとのことでした。『地震のときは、てんでんご。』というそうで、これは古くから言われていることだそうですが、「地震が起きたら、自分の命だけを考えてとにかく逃げろ。」という意味だそうです。でも、今回の津波のときに中学生や高校生たちが流されかけていた老人を救い背負って山へ上がったこと、幼稚園生を抱きかかえたり、背負って逃げたことなどをたくさん聞くことができたそうです。
今は、このような話をしっかりと語り継ぐことの大切さを感じているので、現地の学校では、上級生から下級生へ伝える企画も考えているとのことでした。
1年経った今ですが、少しずつでも我々が継続してできることがまだまだありそうです。大きなことをしようとする必要はないと思います。忘れ去ることの無いようにだけはしたいものです。
(※写真は、仮設住宅で様々なお店を開いているものです。我々も昼・夜ともにここで食事を摂りました。)