自修館は、こころが育つ進学校。しっかりと、のびのびと「生きる力」を身につけます。

HOME > 学校長の部屋 > 「希望のチカラ」

学校長の部屋

「希望のチカラ」

DSC01228.JPG本日の午後、生徒対象の教育講演会を実施致しました。
講師は、東京大学社会科学研究所教授の玄田有史先生にお願いし、「希望のチカラ」という演題で講演をしていただきました。先生のご専攻は労働経済学であり、2005年には「希望学」を提唱され、著書には「希望のつくり方」などがあります。中高生への講演は年間で10回程度と、さほど多くは引き受けられないそうですが、本日は本校のために貴重なお時間を割いていただけました。本当にありがとうございました。

東京大学の教授というと、話が難しく、前期課程生には理解できるのだろうかという一抹の不安もあったのですが、先生は生徒たちが分かりやすい事例(吉本興業・釜石の奇跡・芸術家とは、等)をいくつもあげてくださり、時に笑いを交えながら話を進められ、生徒たちも話に引き込まれていたように感じます。
「なぜ、勉強しないといけないか。」という問いから始まり、「分からないということに慣れる練習をしている。勉強すると、分からないということが分かる。世の中には分からないことがたくさんある。分からないとき、壁にぶつかった時に分からないなりに一生懸命になる、壁の前でウロウロし続けてみることが大切。逃げだすこと、あきらめることは一番良くない。」と話されました。
そして、「希望は探究して自分で作り上げるもの、たくさん迷っていい。簡単に結論を出すことはない。でも、最後は必ず自分で決めること。夢が叶わないと言ってあきらめることは、つまらない人生になってしまう。」とも話されました。
今の生徒世代は、確かにあきらめが早く、合理的なことを選んで、自分自身や様々なことを深く考え続けるということが少ないように思います。生徒たちにとって、とても心に響く言葉の連続であったように感じます。
そして、最後に生徒たちに『Hope is a wish for something to come true by action.』という言葉を贈ってくださいました。その後の質疑応答では、多くの生徒が手を挙げ、時間内で全員の質問に答えていただくことができませんでした。それだけ、生徒たちも集中して話を聞いていたのだと思います。

講演が終わり、控室に戻って玄田先生に感謝の気持ちを述べていたところ、6年生(6年生は自由参加)の男子一人が来て、どうしても玄田先生にお手紙を渡したいと言うのです。彼は、本日の話にとても感激し、ぜひその気持ちを伝えたかったとのことでした。玄田先生も、「こんなことは初めてです。」と、喜んでお帰りいただくことができました。
生徒たちには、本日のお話をこれからの人生に活かしていくことを切望します。